サッカーの元ドイツ代表GKオリバー・カーン氏が、北中米W杯決勝トーナメント1回戦でパラグアイに敗れたドイツ代表を批判。最大の問題点を指摘した。

「ESPNオランダ版」によると、現在は起業家としても活躍しているドイツ代表の大レジェンドGKは、自身の「LinkedIn」に長文を投稿。近年のドイツ代表に何が問題なのかを説いた。

 カーン氏は、1次リーグで敗退した2018年、2022年大会からさかのぼり「3人の代表監督が同時に失敗した。ヨアヒム・レーヴ、ハンジ・フリック、ユリアン・ナーゲルスマンだ。3つの異なる戦術思想。3つの異なるリーダーシップスタイル。結果は同じだ。異なるアプローチをとる3人の監督が常に同じ時点で失敗するのなら、その原因はもっと深いところにある」と、根本的な原因は指導者ではないとし、次のように分析した。

「この敗退について、どんな統計よりも雄弁に物語っている場面が一つある。PK戦が始まろうとした時、ヨシュア・キミッヒがキッカーを探しているのが見えた。私にとって、あれこそが最も本質を物語る瞬間だった。トップチームは、そのような局面で志願者を探すことはない。その時には、自らボールを要求する選手が必要なのだ」とキミッヒがキッカーを募ると、避けた選手がいたことを批判した。

 その上で、カーン氏は問題の根源はドイツのユースサッカーにあると指摘。「最大のプレッシャー下でも行動し続けられる能力は、偶然に得られるものではない。それは何年もの歳月をかけて培われるものだ。若い選手時代に、難しい決断を下し、ミスを許容し、それでも次のボールを要求することを学んだ者こそが、大きな大会で必要とされる資質をまさに身につけるのだ。もしそれを一度も学んでいなければ、代表のユニホームを着て突然それを身につけることはできないだろう」と説いた。

 カーン氏は「ドイツには才能の問題はない」とし「このチームには並外れたサッカー選手たちがいる。彼らに欠けているのは、最も重要な瞬間に責任を引き受けるという、当然あるべき能力だ。それをしない者は、失敗から身を守ることができる。しかし同時に、歴史を刻むチャンスも逃してしまうのだ」と責任を引き受ける力を持った選手が必要だと力説した。

 数々の結果を残してきた闘将の説得力のある言葉だ。