虎の新星が、交流戦の主役に名乗りを上げた。阪神のドラフト1位ルーキー・立石正広内野手(22=創価大)が25日、甲子園での指名練習に参加した。内野ノックや投内連係などで汗を流し、26日の日本ハム戦(甲子園)から始まる交流戦へ向けて準備を整えた。

 チームにとっては、3年連続で負け越しているパ・リーグ勢との戦いとなる。「いい活躍を見せたいと思いますし、いつも通り全力でやります」と気合十分。日本ハム先発の沢村賞右腕・伊藤大海投手(28)には「いかに自分のスイングをするかだと思う。振っていきたいです」と、持ち前の積極打法で挑む構えだ。

 オフ返上で鍛錬を重ねてきた大器。それでも練習を見守った藤川球児監督(45)は「立ち止まらないことが重要なので」と言い切る。その上で「見えないところのほうが、選手としては重要ですから。休むのは(現役が)終わって休めば良いし。素晴らしいプレーをファンの方に見てもらう準備を、現役の間は慣れずに続けていくことですね」と冷静に語った。

 入団後の立石は3度のケガにも泣かされたが、一軍昇格となった19日の中日戦(倉敷)でプロ初安打をマーク。24日の巨人戦(東京ドーム)では、巨人先発・竹丸和幸投手(24)の外角直球を完璧にとらえ、プロ1号2ランを放った。ここまで5試合に出場し、打率4割9厘、5打点。短期間で圧倒的なパワーを見せつけている。

 そんな虎の大器には主砲・佐藤輝明内野手(27)を比較対象に、早くもチーム内から〝ポスト・サトテル〟の最有力有力候補として太鼓判を押す声が上がる。「手足も長くて、アウトコースの球を簡単にホームランにしてしまう。バットの出方はチーム内で言えば、テル(佐藤輝明)と同じ。ケガせずに試合に出ることができたら、甲子園でもホームランを打ちまくれると思いますね」(チーム関係者)

 創価大時代は〝世代ナンバーワンスラッガー〟として注目され、プロの世界でも存在感を放ち始めた背番号9。規格外の勝負強さと破壊力を武器に、〝テル2世〟として虎党の期待を背負う日も近いかもしれない。