元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が20日、関西テレビの報道番組「旬感LIVEとれたてっ!」に出演。栃木県で発生した強盗殺人事件について、自身の家庭でも「高額バイト」の危機があったことを明かした。

 事件は今月14日午前9時過ぎに発生。富山英子さん(69)が死亡し、息子2人も負傷した。警察は16日までに、強盗殺人容疑で相模原市と川崎市に住む16歳の男子高校生4人を逮捕。さらに17日には、指示役とみられる横浜市の無職・竹前海斗容疑者(28)と、その妻の美結容疑者(25)を逮捕した。

 橋下氏は、指示役とされる竹前容疑者夫婦について「まだ自白はしていないが、さらに上部に組織があるという前提の『トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)』です」と分析。さらに、一般に流通している高額バイト広告の危険性に言及。「ちまたには簡単に高額バイトの広告が山ほど出ている。正直、うちの子供たちもそこに行きそうになっていたんで、僕が内容を見て『これ、マズいんじゃないの?』ってストップをかけた。『著作権侵害になるんじゃないか』ってことでストップをかけた」と、知識のない若者が犯罪に巻き込まれる現状を語った。

 実行役の高校生4人については「犯罪形態は幼稚なんですけど、幼稚すぎて簡単なアルバイトのようなみたいな言い方で誘われてしまったんじゃないですかね」と推察。「4人が罪を免除されることは絶対にないですよ。ないけど、事情が『引き込まれ、脅されていた』という構図もある」と指摘した。

 今後の焦点となる量刑について、橋下氏は「18歳以下の場合、死刑はなくなるんですよ。無期拘禁はあるんですけどいいろいろな事実関係を調査した上で『脅された』ということが強調されることになれば、(懲役)10年以上20年以下という刑期もありえます」と解説。これほどの凶悪事件であれば、原則として少年院送致ではなく大人と同様の刑事裁判(逆送)になる可能性が高いとした。

 また、少年法がもたらす情報公開の制限も触れる。「大人と同じ刑事裁判になれば、そういう(全容解明と情報公開)考え方になるんですが、少年法が適用されれば少年の更生に重きが置かれ、情報は開示されない方向になる」と説明。最後に「凶悪犯であることは間違いないんですけど、(今の日本の法律は少年に対して)犯罪者として扱うのか、もう1回立ち直らせると考えるのか。ご遺族としては『たまったもんじゃない』ですけど、今の日本の建前では、少年に関しては教育・更生って視点も持たなきゃいけないという法の建前になっています」と語った。