虎包囲網を突破できるか――。セ2位の阪神は22日のDeNA戦(横浜)に6―7で敗れ、2連敗。首位ヤクルトとの差は1・5ゲームに広がった。お家芸だったはずの僅差のブルペンゲームを2夜連続で落とした藤川球児監督(45)は「この悔しさをシーズンを通して忘れないように」「自分への悔しさを晴らしていけるように」と試合後にコメント。ポーカーフェースで知られる指揮官としては珍しく、敗戦内容への悔恨を何度もにじませた。
チーム不動の5番打者・大山の2打席連発となる2号ソロ&3号満塁弾などで計6点を奪ったが、この日はセ・打撃タイトルのほとんどを独占する森下、佐藤輝の3、4番コンビが2者合計で9打数1安打とほぼ沈黙。研究に研究を重ねてきたであろうDeNAバッテリーの配球や、緻密な守備シフトにも手を焼かされた。
昨季は2位・DeNAに13ゲーム差をつける圧倒的な強さでリーグVを達成。投打で充実した陣容を維持しているだけに、今季もセ優勝候補最右翼と開幕前からみなされてきた。覇権奪回を狙う他5球団からのマークも、当然ながら例年以上に厳しくなっている。
2夜連続の虎狩りに成功し、勝率をついに5割に戻した敵将・相川監督は「当然、運に恵まれた側面もあったが」と前置きした上で、「それを引き寄せるための準備もしているので」と試合後に振り返った。ディフェンディングチャンピオンへの対応にひとまず成功したことに手応えをにじませた。
3打数2安打3打点の活躍で勝利の立役者の一人となった佐野も「優勝争いをしていくであろうチームに対し、自分も成績を残さなければならない」と打倒虎に闘志をのぞかせる。昨季の対阪神戦は打率1割5分4厘と大苦戦したものの今季は同3割6分8厘と、お得意さまにしつつある。
球団創設91年の歴史を誇りながら、まだ一度もリーグ連覇を成し遂げたことがない西の老舗球団。王者の宿命を乗り越えてこそ、歓喜の美酒は甘味を増すはずだ。












