巨人のドラフト1位ルーキー・竹丸和幸投手(24)が22日の中日戦(前橋)に先発し、5回6安打1失点、10奪三振の好投を見せた。チームも5―1で勝利し、今季3勝目を挙げた。

 前橋のG党を前に、落ち着いた投球を披露した。初回は安打と四球で得点圏に走者を背負いながらも、後続を冷静に打ち取って無失点で切り抜けた。2回に佐々木の先制適時打、プロ初スタメンとなった石塚の2点適時三塁打などで一挙4点の援護をもらうと、その後は切れのあるボールで相手打線を封じ、5回で役目を終えた。

 竹丸は「2回に一気に先制してくれたので、すごい投げやすかったです」と打線に感謝。阿部監督も「チェンジアップが有効的に使えていたので。それが一番良かったんじゃないですかね」と左腕をたたえた。

 即戦力ルーキーとして入団した竹丸は、開幕投手の大役を任され、球団では64年ぶりとなる新人の開幕勝利を達成。新人とは思えない度胸を見せ、ここまで登板した4試合すべてで5回以上を投げ、自責点1以下に抑える抜群の安定感を誇っている。

 チーム関係者も「いい意味で新人らしくない。球界を見ても、なかなかいないタイプ」と評価。その姿は、かつてメジャーも経験したある球団OBと重なるという。「(高橋)尚成と似ている。おっとりした雰囲気もそうだし、緩いボールも使いながら、要所ではズバッと決めていくスタイルは尚成を見ているみたいだ」(前出関係者)

巨人在籍時代の高橋尚成氏の投球フォーム(2009年)
巨人在籍時代の高橋尚成氏の投球フォーム(2009年)

 高橋尚成氏(51)は巨人でルーキーイヤーから9勝6敗、防御率3・18の好成績を残し、その後はメッツ、エンゼルスなどメジャー4球団でもプレーした。竹丸にとっては、即戦力左腕の先輩にあたる存在だ。

 開幕から4戦目にして早くも3勝。高橋氏を上回るペースで白星を積み重ねる〝尚成2世〟が、このまま快進撃を続ければ、偉大な先輩でも届かなかった新人王のタイトル奪取も現実味を帯びてくる。