レジェンドOBが、現役最強打者の〝急所〟を公にした。元レッドソックスの殿堂入り右腕ペドロ・マルティネス氏(54)が自身のXで、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(33)の攻略法を具体的に投稿。その内容をインド系米メディア「スポーツキーダ」も報じ、波紋を呼んでいる。

 同氏は「ジャッジを封じるには、内角へツーシームを多く使って踏み込ませず、その後に外角へカッター、スイーパー、スライダーを集めることだ」と発信。宿敵の象徴だった大投手がライバルの主砲をどう崩すべきかを〝公開メモ〟のように示した格好で、ヤンキース周辺がざわつくのも無理はない。

ペドロ・マルティネス(ロイター)
ペドロ・マルティネス(ロイター)

 この発言が軽く流せないのは、ヤンキースが開幕直後から着実に白星を積み重ねているからでもある。チームは31日(日本時間1日)、敵地でマリナーズを5―0で下し、開幕5試合を終えて4勝1敗。同日時点でブルージェイズと並び、ア・リーグ東地区首位に立った。先発マックス・フリード投手(32)が7回無失点と試合をつくり、ヤンキースはこの5試合で早くも3度目の完封勝ち。投手陣が主砲の不発を補いながら開幕好スタートを切っているあたりに、今季の嫌らしさと底力がにじむ。

 もっとも、そのジャッジ本人はまだ完全点火前だ。31日のマリナーズ戦は4打数無安打2三振。同日終了時点の成績は20打数3安打の打率1割5分、2本塁打、3打点、OPS・640となっている。昨季は打率3割3分1厘、53本塁打、137得点など圧倒的な数字を残したヤンキースの主砲だけに、今の数字だけ見れば確かに「静かなスタート」と言っていい。だが、相手からすれば沈黙している今のうちに手を打ちたい――という見方も成り立つ。

 だからこそ、マルティネス氏の投稿は単なるOB談義では終わらない。ライバル球団にとっては明らかな〝攻略のヒント〟であり、ジャッジにとっては余計なお世話そのもの。宿敵レッドソックスで一世を風靡した大投手がSNSに投げ込んだ一言は逆に考えれば、眠る主砲を刺激する導火線になる可能性もある。