フィギュアスケート世界選手権(チェコ・プラハ)女子フリーが27日(日本時間28日)に行われ、今季限りで引退する坂本花織(25=シスメックス)が今季世界最高となる合計238・28点をマークし、2年ぶり4度目の優勝を果たした。
世界から称賛が続出する反面、ロシアでは異論が続出する状況に。今度は2002年ソルトレークシティ五輪アイスダンス銀メダリストのイリヤ・アベルブフ氏が持論を展開した。
現在はプロデューサー兼振付師としても活躍するアベルブフ氏が、坂本の世界選手権Vについて「もしロシア人女性選手の出場が認められていたら、坂本は優勝争いに加わることはなかっただろう」と語ったとロシアメディア「ソブスポーツ」が報じた。
アベルブフ氏は、その理由についてこう力説した。「もちろん、世界選手権で4回優勝すれば、レジェンドとみなされる」と前置きした上で「フィギュアスケートはルールが常に変更されるため、記録や得点を競うスポーツではない。そういった数字に注目する価値はないんだ」と指摘する。
続けて「坂本の世界選手権の得点は、彼女が4年に一度のオリンピックに貢献したことに対する審査員の〝感謝の印〟だ。もし我々の選手が出場を許されていたら、坂本がこれほど長くチャンピオンとして活躍することはなかっただろう」とロシア選手が出場していたら、坂本はメダル争いをできていないと強弁する。
「彼女は優れたスケーターでスケート技術も高いが、フィギュアスケートを新たなレベルに引き上げた伝説的な選手たちのように、このスポーツを前進させたわけではない」と主張を続ける。
そしてこう結論付けた。「フィギュアスケート界にはロシア人選手が不可欠だ。坂本自身も、ロシア人選手がいないために、彼女の優勝タイトルが脇に追いやられることは悔しいことだろう。我々の選手に対する不当な失格は、双方にとって不利益なんだ。最高の選手たちと競い合いたいと願う、チャンピオンたちのメダルの価値を下げてしまうのだから」。ロシア勢を国際大会から排除し続けることは正当な競争が生まれず、アベルブフ氏が主張するような〝たられば〟の見解が出てしまい、坂本のように他国選手たちの評価も結果的に下げてしまうという論理だ。
坂本についてはタチアナ・タラソワ氏のように大絶賛する名指導者もいるが、ロシアでは賛否両論が沸き起こっている様子。それほど坂本の影響力がフィギュアスケート界で大きいということなのかもしれない。












