巨人が29日の阪神戦(東京ドーム)に6―12で逆転負け。昨季の王者に連敗を喫し、球団としては2012年以来、14年ぶりとなる開幕カードでの負け越しとなった。
試合終盤での課題が浮き彫りとなった。先発したドラフト3位ルーキー・山城は3回途中5失点でKOされたものの、打線が最大4点のビハインドから5回に振り出しに戻し、7回には一時勝ち越しにも成功した。しかし、直後の8回に北浦、船迫の救援陣が同点に追いつかれ、火消しを託された中川も勝ち越しを許し、形勢を逆転された。
この結果、いっそう際立ったのが勝利の方程式の不在だ。大勢とマルティネスはWBCに出場した影響から調整中。いわば、リリーフ陣は〝飛車角落ち〟の状態にあり、阿部慎之助監督(47)も「いるメンバーで頑張るしかありませんので。彼らが戻ってくるまでは辛抱して、みんなで頑張っていきたい」と前を向いた。
この日は結果的には大敗。開幕カードも負け越したが、幸いにも打線は〝反発力〟も見せている。昨季は阪神の投手陣に一方的に抑え込まれる試合も多かったが、この日はダルベックと泉口の2発を含む12安打、6得点。試合中盤までは肉薄したとあって、橋上コーチも「全体的に、特に外国人の調子がいい。打線もつながって本塁打も効果的に出ている。打線としてはいい感じのスタートは切れている気はします」と評し、今後のオーダーについても「現時点で特に大きく変えるというところはないですね」と言い切った。
主砲だった岡本がブルージェイズに移籍し、吉川やリチャードは戦線離脱。開幕前の下馬評は低かったが、王者相手に遜色ない活況ぶりは見せた。阿部監督も「悪いことばかりじゃなかった。まだまだこれからタイガースを倒すチャンスはたくさんある」と決して悲観はしていない。
敗因は明確だからこそ、駒がそろえば猛虎をさらに追い詰められるかもしれない。












