中日が〝アゲアゲ〟ムードで開幕に入る。広島との開幕戦(27日)を翌日に控えた26日、井上一樹監督(54)はマツダスタジアムで「勝って白い歯がこぼれる。そういった試合をどんどん皆さんにお見せできるように必死にやって、アゲアゲでいきたいと思います」と力を込めた。

 チームの士気をさらに押し上げているのが、開幕直前に出そろったセ・リーグの順位予想だ。昨年のリーグ王者・阪神を1位に推す声が目立つ一方、対抗馬として中日を挙げる評論家も少なくない。ドラフト1位・中西聖輝投手(22=青学大)、同2位・桜井頼之介投手(22=東北福祉大)がそろって開幕ローテーション入りし、メジャー通算164本塁打のサノーも加入。さらに本拠地バンテリンドームには本塁打増を狙ったホームランウイングも新設され、近年にはなかった期待感が漂っている。

 こうした外部評価に、選手たちも前向きだ。選手会長の藤嶋は「うれしいですよ。ここ数年はほとんど5位、6位の予想だったのが、パッと見てみたら3位以上がほとんどだったですし、そういうのをプラスに捉えてやっていけたらと思います」と歓迎。球団内からも「順位予想が高いのはありがたいこと。(チーム全体が)いけるという気持ちになる」との声が出ている。

 過去10年でAクラス入りは一度だけ。2020年に3位へ入ったが、コロナ禍でクライマックスシリーズは行われなかった。長くBクラスが続いてきた中日にとって、今季の高評価は異例と言っていい。それだけにナインの表情にも、例年以上の手応えと高揚感がにじむ。

 下馬評は、時に重圧にも変わる。それでも今の中日には、その期待を追い風に変えようとする勢いがある。今季こそ12年以来のCS進出、さらに11年以来のリーグ優勝へ――。「ドラあげ↑↑」モードの井上竜が、まずは開幕から上昇気流に乗る。