セ・リーグ連覇を目指す阪神はオープン戦最終戦となった22日のオリックス戦(京セラ)に0―1で零封負け。9勝5敗1分けの3位タイで全日程を終了した。

 藤川球児監督(45)は試合後の会見で「11月からつくり上げてきたチームで、最後まで戦い抜く準備は完璧にできた」と総括。「足りないところは何もない」とまで言い切った。実際、打線にも先発投手陣にも不安は見当たらないが、唯一の懸案を挙げるとすれば左アキレス腱断裂で長期離脱となった石井大智投手(28)が抜けた「穴」だろう。

 藤川監督は20日からのオープン戦最後の3試合で中継ぎ投手をのべ10人投入。左腕で実績ある岩崎と及川、桐敷は調整の色合いが濃かったが、問題は右だ。テストさながらにドリス、湯浅、早川、モレッタ、木下、石黒を次々とマウンドに送り込んでいった。

 駒が足りていないわけではないが、昨季のブルペンを支えた石井の存在は特別だった。勝負どころで計算が立つ右腕がいるかいないかで継投の組み立ては大きく変わってくる。

 一方の野手陣は死角が見当たらない。遊撃候補で不振だった新助っ人のディベイニーは開幕メンバーから外れ、〝純和製オーダー〟となることが濃厚。むしろ連係面などを踏まえればスッキリした印象すらある。佐藤や森下らWBC組も合流し、藤川監督が「チーム内コミュニケーションも含めて素晴らしい準備ができた」と語るように申し分なしだ。

 先発ローテも村上、才木をカード頭に据え、高橋が初の開幕ローテ入り。大竹、伊藤将、伊原、新助っ人のルーカス、ラグズデールら頭数は十分だけに「石井の穴」がいっそう浮き彫りになってくる。唯一の課題をどうクリアするのか。