第6回WBCはベネズエラが大会初制覇を飾った。17日(日本時間18日)に米マイアミで行われた決勝で、優勝候補の米国を3―2で撃破。試合後は、ナインがラテン系のノリの良さも相まって喜びを爆発させた。
そんな中、メダル授与式では敗れた米国のブライス・ハーパー内野手(33=フィリーズ)が喜びに浸るベネズエラ陣営に赴き、一人ひとりを祝福。試合後に人知れず悔し涙を流した男が感情をグッと抑え込み、勝者をたたえた。
スーパースターの本質が垣間見えたシーンに称賛の声が集まっているが、SNSでは「ベネズエラの選手たちもハーパーへのリスペクトなのか一人も笑顔を見せていない。うれしくてたまらない時間だと思うが全員すばらしい」といった声が寄せられ、〝世界一の返礼〟に賛辞が送られている。
2大会ぶりのWBC制覇を目指した米国の主砲を担ったハーパーは準決勝までノーアーチ、打率1割台と低迷。決勝で8回に一時同点に追いつく2ランを放ったが、優勝に導くことはできなかった。大会を通じて大きな重圧を背負い、最後まで苦しんだハーパー。ネットなどでは「負けた時、その後の行動にこそ、その人の本質だったり資質が見てとれる」とハーパーをたたえる声が集まっている。
真のスーパースターがたった一人で歩み寄ってきた意図を理解したベネズエラナイン。勝利の余韻に浸る中、白い歯を見せず、がっちりと握手を交わし、抱き合う姿が共鳴を呼んでいる。












