WBCの準決勝が16日(日本時間17日)にマイアミのローンデポ・パークで行われ、ベネズエラ代表がイタリアに4―2の逆転勝ちを収め、史上初の決勝進出を決めた。
劣勢を覆したのは〝渦中の男〟の全力疾走だった。ベネズエラは2回に2点を先制され、6回終了時まで1―2と主導権を握られ続けた。しかし、試合が終盤に入った7回二死一、三塁のチャンスでロベルト・アクーニャ外野手(28=ブレーブス)が三遊間深くへのゴロを放ち、一塁ベースを全速力で駆け抜けた。相手遊撃手の懸命の送球を上回り、適時内野安打で「セーフ」の判定をもぎ取る間に三塁走者が生還し、ついに試合を振りだしに戻してみせた。
アクーニャは歓喜の絶叫。これで一気に勢いづいたベネズエラ打線はガルシア(ロイヤルズ)、アラエス(ジャイアンツ)にも連続適時打が飛び出して2点を勝ち越し、9回はパレンシア(カブス)が三者凡退に仕留める圧巻投球で試合を締めくくった。
試合を大きく動かしたアクーニャは日本代表を準々決勝で下した後、興奮のあまりロッカールームで「俺たちはすしを食べたぞ! すしを食べたぞ!」と連呼。日本をやゆする言葉だとして「品がない」など猛批判を浴びていた。
しかし、この日の働きぶりはまさに値千金。米メディア「クラッチポインツ」は「劇的なプレー」と称賛し「アクーニャは今大会を通じてベネズエラ代表の要として活躍し、重要な局面でも決してひるまないことを証明した」と賛辞を惜しまなかった。
ベネズエラ代表は17日(同18日)の決勝で「史上最強」の呼び声が高い米国と対戦する。悲願のWBC初優勝まであと1勝に迫っている。












