ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート女子と団体で金メダルを獲得した米国代表アリサ・リュウ(20)をロシアフィギュアスケート連盟のアントン・シハルリドゼ会長が絶賛する一方で、日本勢には〝微妙〟な評価を下した。

 シハルリドゼ会長は、ロシアのテレビ番組「リンク」に出演。その様子を同国メディア「スポーツ24」が伝えた。

 その中で、フィーバーが起きているリュウについて言及。「僕はオリンピックに行って、例えばリュウの演技を見たんだ。良いことしか言えないよ。本当にあの雰囲気はすごかったし、すべてが最高潮に達していた」と絶賛した。

 しかし、その直後にリュウと比較したかったのか日本勢にも言及。「日本人の選手が現れて――ここではひどかったり、あそこではそうではなかったり、どこかへ滑っていったり、なんだかそんな感じだった」と、演技がバタバタしていたことを独特の言い回しで厳しく評価した。

 それに比べてリュウに対する印象はよほど良かったようで「でも、リュウは、世界に対してすごくオープンだった。自分の競技への愛、それがすべて伝わってくる。彼女は自分自身と戦っていなかった。彼女は、自分の実力をありのままに見せてくれたんだ」と興奮気味にまくし立てる。

ロシアの連盟会長をも魅了したアリサ・リュウ(ロイター)
ロシアの連盟会長をも魅了したアリサ・リュウ(ロイター)

 さらに「会場では特にその感覚が強かった。歩くことさえできない人たちが立ち上がったほどだ。そこには、ただ見に来ただけの若者たちが大勢いた。彼らはフィギュアスケートについて、何も知らない人たちだ。私は彼らの隣に座っていたが、彼らは〝日本式〟の立ち方などせず、お互いに『ここで転んだ』『あそこでこうだった』などと話し合っていた。だが、それはまるでネズミの騒ぎのようなものだった」とミラノ・コルティナ五輪の舞台を回想。そしてこう続ける。

「そうして一人の女性がリンクに現れる…。しかも、フィギュアスケートという観点から言えば、彼女は今日のスケーターたちとは少し違う。少しがっしりしていて、まるで置物のような少女ではないのだ。そして彼女がリンクに現れ、そのエネルギー、プログラム、そして私の理解する限りでのすべての要素――衣装、表情、音楽、プログラムそのものの本質――がすべて見事に調和した」と、リュウがまさに会場の空気を一変させたと強調。金メダルにふさわしい演技だったとたたえた。

 ロシアトップはリュウがすっかりお気に入りの様子だが、日本勢にはあまり魅力を感じなかったようだ。