F1アストンマーティンのエイドリアン・ニューウェイ代表が中国グランプリ(GP、決勝15日)に姿を見せず〝雲隠れ〟が物議を醸している。

 ニューウェイ代表は開幕戦のオーストラリアGP中の会見で、パートナーであるホンダに対して禁断の批判を行ったり、機密情報を明かしてしまうなどその発言が騒動となった。

 そして迎えた第2戦の中国GP。苦しいチーム状況の中で今後どのように立て直していくか重要な局面だが、姿を現さず会見も別の担当者が出席するなど不在が話題になっていた。

 英メディア「GPファンズ」は「アストンマーティンF1チームは、今週末の中国GPにマシンデザインの第一人者でありチーム代表でもあるニューウェイが欠席する理由を説明した」と報じた。

「このイギリス人エンジニアは、前戦のオーストラリアGPで新チームに合流し、新レギュレーション導入後初のチーム代表記者会見でメディアの前に姿を現し、アストンマーティンとホンダの失敗を容赦なく批判した。ボスが認めた痛烈な事実の中には、ドライバーたちが依然として問題のあるホンダ製パワーユニットからの振動に苦しんでいるという発言もあった。彼はその後、ホンダの苦戦が続いていることについて『無力感』を感じていると記者団に語り、責任は日本のパワーユニット供給会社とシルバーストンのチームの間でたらい回しにされていると述べた」と同メディアはまず経緯を説明する。

 そして「ニューウェイはなぜ中国GPにいないのか?」と指摘。同メディアに対して、アストンマーティンの広報担当者は「マネージングテクニカルパートナー兼チーム代表のエイドリアン・ニューウェイは、レース観戦と(本拠地の英国)シルバーストンにあるAMRTCでの業務を兼務し、チームの技術指導を行う予定だ」と説明した。

 さらにアストンマーティン側は「エイドリアンは今年、選ばれたレースに出場する予定だが、中国でのレースは彼の計画には含まれていない」と明言。代表職を務めるにもかかわらず、トップが全てのレースの現場で指揮を執るわけではないというのだ。

 アストンマーティンの説明によると、昨年チームを率いたアンディ・コーウェル氏も同様だったというが、チーム存続に関わる難局でレースの現場に不在となることは波紋を呼びそうだ。