夏冬通じ五輪で日本女子最多となる10個のメダルを誇るスピードスケートの高木美帆(31=TOKIOインカラミ)が、現役ラストレースを終えた心境を明かした。

 高木は4日に自身のSNSで、世界選手権(オランダ)限りで現役引退する意向を表明。8日のオールラウンド部門で総合3位となり、有終の美を飾った。

 10日に成田空港に帰国し「まだその実感が湧かないところはあって、いつものシーズンが終わった感覚で(日本に)戻ってきている。普段だったら練習が始まるまでに、何をしなきゃいけないという話になっているけど、そういうのがあまりない感じ。ゆったりしている時間も流れているので、そこにある意味、違和感を感じながら、不思議な気持ちを抱えています」と率直な心境を明かした。

 ミラノ・コルティナ五輪では500メートル、1000メートル、女子団体追い抜きで3つの銅メダルを獲得。引退を決断した時期について「少しずつ、ゆっくり考えていたことではあった。五輪が終わって決めたという感じではない。この4年間で新しいことにチャレンジして、少しずつ感じてきた自分の変化とかに向き合っていく中で、五輪前後ぐらいですね。『ああ、その時が来たかな』とふと思ったのが大きいかな」と説明した。

 第一線から退くレジェンドは「私の中でスケートは、人生の一部になっているぐらい大きなものだった。現役を辞めたからといって、自分の中で培われてきたものがなくなるわけではない」と胸を張った。