このほど引退したスピードスケート女子の五輪金メダリスト・高木美帆さん(32)に対し、国民栄誉賞の授与を検討するよう高市早苗首相が関係省庁に指示を行った。木原稔官房長官が22日の記者会見で明らかにした。

 木原氏は「スピードスケート競技において五輪4大会に出場し、夏冬を通じて我が国女子選手として最多となる金メダル2個を含む金メダル2個を含む通算10個のメダルを獲得されました」と高木さんの実績を紹介。W杯でも男女を通じて最多となる通算38勝を挙げたことに触れて「長きにわたりスピードスケート界の第一人者として世界の第一線で活躍されました」とたたえた。

「その功績は競技にとどまらず、我が国のスポーツの振興および発展に多大な貢献をされたものであり、国民に広く夢と感動を与えるとともに、社会に明るい希望と勇気をもたらしました」

 こうした状況を踏まえて、高市首相から検討を進めるよう指示があったという。具体的にはスポーツ庁の協力を得て関係者の意見を聞いた上で判断する。

 国民栄誉賞はこれまで28人に授与されている。高木さんが授与されれば、岸田文雄政権下の2023年3月の国枝慎吾氏(車いすテニス4大大会で史上最多の通算50勝など)以来となる。高市政権では初。前任の石破茂首相時代は授与がなかった。