ライバルが注意を向けているのは…。第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を狙う野球日本代表「侍ジャパン」は、1日に京セラドーム大阪で公式練習を行った。MLBの規定で2日の強化試合・オリックス戦(京セラ)から試合出場が可能となるメジャー組の大谷翔平投手(31=ドジャース)らも参加。大会本番に向けて最終調整の場となる大阪では、1次ラウンド・C組で激突するライバル国が侍戦士の状態チェック、とりわけ「国内組」の偵察に力を入れているとみられる。

 先月26日にチームに合流した際に「時差ボケ」について語っていた大谷はこの日、中堅の位置で打球捕を行うなど調整。時差ボケ解消を促すように体を動かした。この日は帰国したばかりの村上宗隆内野手(26=ホワイトソックス)が早速合流。大谷も見守ったフリー打撃では5階席へ運ぶ特大アーチなどサク越えを連発した。

 日本のWBC初戦は6日の1次ラウンド・台湾戦(東京ドーム)。2日にオリックス、3日に阪神との強化試合(京セラ)を行い、本番を迎える。大阪ではついに代表メンバー全30選手が揃い、文字通り「本番モード」に突入。名古屋での中日との壮行試合(バンテリン)では規定のため国内組のみの出場だったが、2日からはメジャー組がオーダーに名を連ねる。

 対戦国の情報収集も最終段階に入る。日本と同じC組に属するライバル国のある球界関係者はこう明かす。「メジャーリーグ(MLB)はオープンデータ。日本プロ野球(NPB)よりもメジャーリーグの方が情報を得やすい。その点、弱点を把握した上で対策は立てやすい」。ライバルとしては、大会直前の強化試合はNPBでプレーする「国内組」をチェックする貴重な機会だ。すでに得ているデータや情報と重ね合わせて対策の方向性を精査したり、メジャー組が入って役割が変わる中でどういう傾向があるかの確認など、偵察対象として国内組の比重は大きいとみられる。

 侍ジャパンも代表首脳陣を台湾、韓国の強化試合に派遣し、抜かりない準備を進めている。相手に気持ちよく野球をさせない――。それはライバルも同じで、侍ジャパン撃破の突破口を見つけるため鋭い目を向けている。