メッツはオフに主力級の選手を次々と放出する大刷新に乗り出したが、その第1弾となったのがブランドン・ニモ外野手(32)とレンジャースのマーカス・セミエン内野手(35)とのトレードだった。メッツ一筋10年の功労者でキャプテンシーもあっただけに本人もファンも大きなショックを受けた。

 編成本部長のデビッド・スターンズ氏からレンジャーズが自分に強い関心を示していること、メッツの守備強化の取り組みを聞いて納得。リンドアやマクニールとの不仲説も伝えられた中、ニモは移籍を決意した。この時にオーナーのスティーブ・コーエン氏からかけられた〝最後の言葉〟を米メディア「ジ・アスレチック」に明かしている。

 コーエン氏はニモとの強い信頼関係を築いており「これは本当につらい。ビジネスの観点からこの件の捉えようとしているが、あなたという人間も大切に思っている」としたうえで「でもこれはデビッドのチームなんだ。彼を雇ったのはチームをまとめるため。私がすべての決定を下すことはできないし、あなたという人間も大好きです。もし、これがチームにとって最善とデビッドが感じるなら、私は彼を選ぶ。個人的な立場からすると別れを告げるのはつらい。でも1つの扉が締まればまた別の扉が開くんです」とニモに伝えてきたという。

 ニモはポッドキャスト「ファウルテリトリー」の中で「自分を必要とされ、評価される場所にいたい。レンジャーズはそれをはっきり示してくれた」と感謝し、新天地ではリードオフマンとして期待されている。