新日本プロレスのIWGPヘビー級&GLOBALヘビー級2冠王者の辻陽太(32)が、〝地球規模〟の野望を明かした。27日(日本時間28日)の米国・ニュージャージー大会でアンドラデ・エル・イドロ(36=AEW)とのGLOBAL王座V3戦を控える辻は、団体最高峰王座IWGPヘビーとの差別化を強く意識。将来的にはメキシコ・CMLLの本拠地アレナ・メヒコでの防衛戦や、アジア展開を見据えている。

 米国決戦で大物・アンドラデを迎え撃つ辻は「非常に楽しみですね。メキシコ出身で、ロス・インゴ(ベルナブレス)のオリジナルメンバーでもあるので。直接的な関わりはないですけど、ラ・ソンブラ(※アンドラデの旧名)やルーシュはいつか組んだり対戦してみたいと思っていました」と目を輝かせる。「僕の中でルチャとプロレスって似てるようで別物だと思っていて。彼はその融合の完成形だと思ってるんです。大阪(11日)のバックステージに来た時に完璧に(服装を)決め込んでたのも好きですね。ああいうレスラーになりたいなって」と挑戦者を絶賛し、対戦が待ちきれない様子だ。

 団体最高峰王座との2冠王者として君臨する辻は、各王座のコンセプトを尊重して別々に防衛戦を行っていく意向を示している。IWGPヘビーで頂点を決める戦いを展開する一方で、GLOBALは海外大会での防衛戦、他団体の外敵との戦いが中心になる見込みだ。「GLOBALでは新日本プロレスらしさを外に見せることが大事だと思うんです。アンドラデはAEWのレスラーなので、AEWのプロレスと新日本のプロレスの違いを見せるのが王者としての使命かなと」と、巨大化を続ける米メジャー団体への対抗心を燃やした。

 世界を見渡す王者の視界に入っているのは米国だけではない。18日代々木大会からはメキシコ・CMLLとの合同シリーズ「ファンタスティカマニア」が開幕したが、辻は将来的には海外武者修行先だった同国での防衛戦も熱望。「GLOBALを使ってアレナ・メヒコでもやってみたいですね。僕の師匠であるウルティモ・ゲレーロとこのタイトルをかけて戦いたい気持ちはあります」と青写真を明かす。

 また近年の新日本は2024年4月に台湾、昨年10月には中国でも大会を開催している。「可能であれば中国とか台湾でもやってみたいんです。米国やメキシコと比べたら規模は小さいかもしれないですけど、そこでタイトルマッチをできればGLOBALにもハクがつくと思うので。アジア展開も視野に入れて、新日本プロレスの魅力を伝えていけたら」。かつて2冠戦の乱発によって団体管理王座の独自性が希薄化してしまった教訓を生かし、明確なビジョンとともに2本のベルトを守り続ける決意だ。