米NBCテレビのニュース番組「トゥデイ」の女性人気キャスター、サバンナ・ガスリーさん(54)の母親ナンシーさん(64)が2月1日から行方不明になっている事件で、FBIは10日、誘拐した容疑者の画像を公開した。米国を代表する人気キャスターの母親だけに全米が注目している。
ナンシーさんは1月31日午後9時45分、義理の息子トマソ・シオニさんと娘アニーさんがアリゾナ州ツーソンの自宅に送り届けたのを最後に目撃されていない。1日にピマ郡保安局が行方不明になったと発表した。
その後、複数のメディア宛てに、身代金として仮想通貨で600万ドル(約9億1958万円)を要求するメモが送られた。ガスリーさんとその兄弟は7日に「私たちはあなたのメッセージを受け取り、理解しました。これは私たちにとって非常に価値のあるものですので、支払います」という動画をSNSに投稿した。身代金の支払い期限は9日午後5時だったが、このメモが誘拐犯のものかは不明で、ガスリーさんらは身代金を払っていないとみられる。
そんな中、FBIは10日、ナンシーさんが行方不明になった1日朝に玄関前にマスク姿の人物がいたという画像と動画を公開した。武装し、スキーマスクを着用した男が玄関の防犯カメラを隠そうとする様子が映っていた。ガスリーさんがカメラのバックアップ保存プランに入っていたなかったため、入手が遅れたという。
FBIのカシュ・パテル長官はXで「記録装置の取り外しなど、さまざまな要因により、データが失われたり、破損したり、アクセスできなくなったりした可能性があったが、バックエンドシステムの残留データから復元された」と投稿した。
画像・動画によって、ナンシーさんが勝手に失踪したのではなく、誘拐・拉致された可能性が高いことが判明。米国の誘拐事件や武装強盗に関する複数の専門家らは、犯人が身代金目的の犯人にしては、素人っぽいと指摘している。
米国事情通は「防犯カメラに映った男は、銃を体の前面にホルスターで装着し、むき出しにしており、目立たないようにしていないのが犯人として〝非常識〟と言われています。また、ドアに近付いてから、防犯カメラを手で隠すのも稚拙。さらにペースメーカーを装着し、毎日薬を服用する必要があるナンシーさんを誘拐したとしたら、不測の事態が起きた場合、身代金を取れません。何より、仮想通貨での要求だとすれば、ウォレットアドレスを伝えることになり、ハッカーならば、どこまでも追跡できてしまいます。だから、素人とみられています」と語る。
また、身代金要求のメモが送られた米メディア・TMZによると、メモはツーソンの地元テレビ局2社にも送られ「身代金を受け取ってから12時間以内にナンシーさんをツーソンに返す」と約束しているという。ツーソンに詳しい人物の可能性が高いとみられている。












