FBI(米連邦捜査局)の最重要指名手配犯の1人である元オリンピック選手ライアン・ウェディング容疑者(24)の家宅捜索などで、メキシコ連邦当局は麻薬、メダルを押収した。メキシコメディア「ラ・ホルナダ」が先日、報じた。

 メキシコ連邦当局は25日、メキシコ州およびメキシコシティで行われた作戦において、ウェディング容疑者に関連する車両や高価な物品を押収した。

 国際協力の一環として、メキシコ連邦検察庁、メキシコ海軍、治安・市民保護省、国防省、国家警備隊の職員が、高級バイク62台、車両2台、芸術作品、オリンピックメダル2枚、弾薬、弾倉1個、各種書類を押収した。ただし、ウェディング容疑者はオリンピックではメダルを獲得していないので、メダルが誰の物かは不明だという。

 ウェディング容疑者は、2002年ソルトレークシティー五輪スノーボード・パラレル大回転にカナダ代表で出場した。しかし、現在はFBIからシナロア・カルテルと連携した大規模な国際麻薬密売ネットワークの指導者であると告発され、〝麻薬王〟と呼ばれている。メキシコからカリフォルニアを経由してカナダへ60トンのコカインを送る組織を率いているとみられる。

 FBIは、ウェディング容疑者をパブロ・エスコバルやホアキン〝エル・チャポ〟グスマンといった麻薬王と比較し、「最重要指名手配犯10人リスト」に入れている。有力な情報には、1500万ドルの懸賞金を用意している。

 メキシコの関係機関は「他国当局から身柄引き渡しを求められている人物を拘束するための二国間協力の結果、国境を越えた犯罪活動に関与する外国籍の元アスリートに関する捜査線が構築された」と説明した。