中国のスパイとして米国で活動していたことを認めたカリフォルニア州の元市長が、連邦議員から「年間最優秀女性(ウーマン・オブ・ジ・イヤー)」として表彰されていた。米紙ニューヨーク・ポストが12日、報じた。
中国政府の違法な代理人として活動していたことを認め、11日に市長職を辞任した元カリフォルニア州アルカディア市のアイリーン・ワン被告(58)は、かつてジュディ・チュー下院議員(民主党)から「年間最優秀女性」として表彰されていた。
チュー氏は毎年、サンガブリエル・バレー地域で、奉仕活動や地域組織運営、リーダーシップを通じて地域社会に貢献した女性たちを表彰している。チュー氏は2024年4月、ワン被告を選出し、「力強い発言力、リーダーシップ、そして地域社会への献身」を称賛していた。
さらにチュー氏は「すべての受賞者は、近隣住民、友人、家族―つまり、その人を最もよく知り、日頃の奉仕活動を間近で見ている人々からの推薦によって始まる、徹底した選考プロセスを経て選ばれている」と述べていた。
しかし、この「徹底した選考プロセス」にもかかわらず、中国の違法な代理人として活動していたワン被告の本当の正体は、見逃されていたようだ。
ワン被告は、カリフォルニア州司法長官ロブ・ボンタ氏を含む、著名なカリフォルニア州政治家や政府高官たちと頻繁に交流していた。
ワン被告は11日、検察に対し、2020年から2022年にかけて、中国政府と協力し、米国内で偽ニュースサイトを使ったプロパガンダ拡散活動を行っていたことを認めた。検察との司法取引の一環として、アルカディア市長職を辞任した。
ワン被告は、当時の婚約者ヤオニン・〝マイク〟・サン被告とともに、「US・ニュース・センター」というウェブサイトを運営していた。裁判資料によれば、このサイトは中国系アメリカ人向けニュースメディアを装っていたという。しかし、2人はこのサイトを通じて中国政府の指示を実行していたという。












