新日本プロレスのIWGPヘビー級&GLOBALヘビー級2冠王者の辻陽太(32)が、最高峰王座の価値再建を誓った。11日大阪大会でジェイク・リー(37)とのIWGPヘビーV1戦に臨む辻は、約1年4か月の長期欠場から復活した挑戦者の主張に反論。ベルト分解によって復活した伝統のIWGPヘビーを、大阪決戦から再出発させる。
ジェイクは右ヒザと腰の負傷による約1年4か月の長期欠場から今年1月に復活。「地獄のバカンス」と称した壮絶なリハビリの詳細を語った上で「時間は有限だということを改めて感じたので。手段を選んでる場合じゃない」と復帰即挑戦の真意を明かしていた。
挑戦表明を受けた当初は対戦に否定的なスタンスを示していた辻だが、現在は実力と発信力を認めている。「一個人として見た時には好きなレスラーです。反応が返ってくる、打てば響く相手なので。言葉を持っているレスラーは、やっていて楽しいですね」
しかし、ジェイクの姿勢は尊重する一方で、全面的に賛同できるかとなれば話は変わってくる。「彼の状況はもちろん理解しますけど、だからと言って何でもかんでもまかり通ってしまうようでは、IWGPがダメになってしまう。何のために俺がベルトを分解したのかと言ったら、IWGPの価値を再建するためですから」と襲撃という強硬手段で挑戦権を得たジェイクに、格の違いを見せることで最高峰王座のブランドを示すつもりだ。
全日本プロレスの3冠ヘビー級王座、ノアのGHCヘビー級王座の戴冠歴を誇るジェイクが、IWGPヘビーを取れば史上6人目の〝グランドスラム〟達成となる。これに対し辻は「現段階で彼はそれを言ってきてないじゃないですか。王手なのに固執していないのはカッコいいと思いますよ。ただ僕の立場からすれば、これはチャンス。彼がこれまで取ってきたベルトとは違うということを証明できるので。IWGPヘビー級だけは横一列で見てもらっては困るんですよ」と必勝の十字架を背負った。
1月末でEVILが退団するなど、近年の新日本は主力選手の離脱が相次いでいる。「この団体が上がるも下がるも僕次第、IWGPヘビー級王者次第だと思ってますから。物事が移り行く時で、何が起こるか分からない。だからこそ今が一番面白いというのはあると思います」と力強く言い切った辻が、セルリアンブルーのマットをけん引する。













