卓球の全日本選手権ダブルスの部最終日(1日・豊田市総合体育館)、女子ダブルス決勝が行われ、張本美和(木下グループ)、長崎美柚(木下アビエル神奈川)組が、平野美宇(木下グループ)、木原美悠(トップ名古屋)組を3―0で下して初優勝。張本は女子ジュニア、女子シングルス、混合ダブルスに次ぐ頂点取りで、史上初の4冠達成となった。

 重圧のかかる一戦を前に、長崎は「張本選手の4冠がかかっていたので、自分の試合より緊張した」と苦笑い。張本も緊張した表情でコートに立ったが、フタを開けてみれば長崎がチャンスをつくり、張本がきっちり仕留める。息の合ったコンビネーションで快勝し、長崎は「(張本の)4冠に貢献できてよかった。負けたら私の責任だと感じていた」と安堵の表情を浮かべた。

 全日本選手権前の段階で、ある卓球関係者は「張本選手は4冠を狙っている。全日本選手権は全部勝つつもりでいる」と指摘。女子シングルス決勝では早田ひな(日本生命)と死闘を繰り広げるも、3度目の正直で初制覇を果たす。この日の混合ダブルスでも松島輝空(木下グループ)とのペアでテッペンに立つなど、有言実行のパフォーマンスを見せた。

 新たな歴史を刻んだ張本は「終わったので言いたいけど、すごいですね」と周囲の笑いを誘いつつ「自分でも信じられない。特に混合ダブルス、女子ダブルスは自分1人の力ではない。本当に2人(長崎、松島)に感謝している」と感慨深げに語った。

 かねて打倒中国に燃える張本。2028年ロサンゼルス五輪金メダルを見据える上で、大きな自信につながりそうだ。