卓球の全日本選手権最終日(25日、東京体育館)、女子シングルス決勝が行われ、張本美和(17=木下グループ)が早田ひな(25=日本生命)を4―3で下して悲願の初優勝を飾った。ジュニアの部との2冠を達成。さらなる飛躍を予感させた17歳に対し、米国の大企業も関心を寄せていることが取材でわかった。

 父でコーチの宇さんと熱い抱擁を交わすと、張本の目に涙が光った。直近2大会はいずれも決勝で早田に敗戦していたが、接戦を制して頂点に立った。「やっと勝った。すごくうれしい気持ち。ずっと小さいころから全日本で優勝することがすごく大きな目標だった」と喜びを口にした。

 初の日本一に輝いた張本は、2028年ロサンゼルス五輪での金メダルを目指して奮闘する中、米国発のオーディオブランド「Beats(ビーツ)」が熱視線を送っているという。同ブランドは、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手、米プロバスケットボールNBAレイカーズのレブロン・ジェームズ、米MLSインテル・マイアミのFWリオネル・メッシとスポンサー契約を結ぶ。以前には大谷、ジェームズ、メッシのスーパースタートリオによるプロモーション動画が話題となった。

張本美和(右)の強さに、思わず苦笑いの早田ひな
張本美和(右)の強さに、思わず苦笑いの早田ひな

 関係者によると「Beats」側が世界に一つのだけの「美和モデル」ヘッドホンを作製。デザインも普段着用するジャージーに合わせ「オレンジを基調にしてほしい」などの要望を送ったところ、デザイナーと協力してカスタムデザインのヘッドホンをつくり上げた。

 さらに「Beats」の本社はカリフォルニア州で、ロス五輪が開催される地域だ。張本は「このヘッドホンをつけて『頑張ってロスに来てね』との思いが込められているのでとてもうれしい」と説明。競技に取り組む上で大きなモチベーションとなっており「とても光栄なこと。期待に応えられるように努力したい」と力を込めた。

 24年パリ五輪は団体戦で銀メダル。打倒中国への思いは誰よりも強い女王は「(ロス五輪まで)あと2年なのでいい弾みにできたら。たくさんの大会で頑張って優勝したい」と、さらなる進化を誓った。