卓球男子で元日本代表監督の倉嶋洋介氏が、コーチライセンス制度の改革案を明かした。

 倉嶋氏は27日に都内で会見を行い、一般社団法人「T―NEXT」の設立を発表した。日本卓球協会(JTTA)は、2027年4月をメドにトップの指導者を育成する「S級・A級コーチライセンス」の導入を検討中。同法人はジュニアから高齢者まで、卓球を通じて日本の未来を支える人材を体系的に育成することを目的としたコーチライセンス制度の構築と運用のサポートに携わる。

 同法人によると、S級は「日本代表選手及びトップレベルのチーム、選手の指導ができる人材の養成と、日本卓球界のリーダーとなる人材を養成する」、A級は「全国レベルのチーム、プレーヤーの指導ができる人材を養成するとともに、ブロック、都道府県のリーダーとなる人材を養成する」のが狙い。それぞれカリキュラムを受講・終了し、試験をクリアした上で、指導者養成委員会とJTTA理事会での承認を経て認定を受けることができるという。

 第1回目の講義は27年世界選手権後の実施を予定。具体的な義務付け時期は検討段階だが、JTTAの星野一朗副会長は「今後はS級ライセンスを義務付けていきたい」と明かし、倉嶋氏は「監督時代から指導者の養成は必要だと思っていた。指導者が学ぶ場所はないとダメだと思う」と口にした。

 日本サッカー協会(JFA)前会長の田嶋幸三氏は、同法人の理事としてサポートしている。かねてサッカー界ではコーチライセンス制度を取り入れており「JFAは指導者養成に力を入れてやってきた。その気持ちに応えたいと思った」と説明。世界で結果を残す日本卓球界のさらなる発展を目指して、多角的な視点からアドバイスを送っている。