【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#653】1990年頃から、世間をにぎわせたのが「人面魚」である。山形県の善法寺の境内にある貝喰池には龍神伝説があり、そこには、龍神の化身と言うべき人面魚が生息していたのだ。

 ワイドショーや新聞で報道され、たちまち日本中から注目の的となった。その後、「人面魚」は東京スポーツの定番ネタとなり、「噂の人面魚が笑った」(1990年6月)、「人面魚重体脱す」(1990年12月)と続々とヒットを飛ばしていくことなる、

 その後がすごい。なんと中国に進出するのだ。中国にて「チャイニーズ人面魚」(2019年11月)が発見され、大騒ぎになった。ツチノコ、カッパ、イッシーなどと並ぶ日本が誇る超A級のUMA(未確認生物)が、とうとう中国に進出したというのだ。未確認生物も国際的になったものである。人面魚が海を越え、時を越えて、中国の湖に進出したというわけであった。

 最新情報が気になるところだが、現在でも人面魚は現役である。宮崎・延岡で話題沸騰なのだ。延岡市役所前にある池で、2023年に1匹だけ確認されていた人面魚の親世代から、子世代には約15匹に繁殖したのだ。こうなったら止まらない。もはや、宮崎の新しい名物となりつつあるのだ。

 宮崎の池に浮かび上がった人の顔のような紋様は、市民の間では「おじさんの顔」と大盛り上がりである。言ってみれば「おじさん人面魚」である。新しい人面魚スターの誕生である。

 管理人によれば、もともと2021年に池にいた約20匹のコイは、建物の改築に伴い一度、市内の某記念館へ避難した。2022年度末に戻されたが、2023年5月の繁殖で稚魚が大量に発生。今では約50匹に増殖したという。人面魚恐るべしである。