ネーティブアメリカンの神話には、雷を自在に操る偉大な鳥の姿の精霊「サンダーバード」が登場する。姿は部族によってさまざまで、ワシやツル、中にはクチバシとカギヅメだけの存在とする部族もいる。いずれの部族であっても非常に大きな鳥の姿をしている点は共通している。
時に人間や家畜を襲うどう猛な面を見せたりもするが、人語を解し、人々を助け、恩恵を与えることもある神に近い存在であるとされ、崇敬の対象になっているという。
巨大鳥の伝説は東洋の鳳凰やアラビアンナイトのロック鳥しかり、世界各国で見られるものだ。
だが、この伝説上の生物が近年でも目撃されているとしたら、どうだろう。
1960〜70年代にかけて、ワシントン州やユタ州など複数の州で小型の飛行機ほどもある巨大な鳥の目撃証言が何件も寄せられた。
そして1977年、イリノイ州で裏庭で遊んでいた3人の子供のうち、1人が巨大な鳥に肩をつかまれ、さらわれそうになるという事件が起きた。子供が抵抗したことと、そばにいた母親の悲鳴に驚いたのか、怪鳥はつかんでいたツメを離して逃げ去ったという。
ちなみに被害に遭った子供は10歳。現在、生息されているコンドルであっても、翼の大きさや筋力を考えると到底子供をさらってしまえるとは考えられない。やはり、この怪鳥は伝説のサンダーバードだったのだろうか?
また2002年にはアラスカ州南西部で飛行するサンダーバードらしき巨大な怪鳥の姿が目撃されている。この鳥は目撃者の証言によれば、小型の飛行機ほどもあったという。
このように、北米大陸で現在も目撃されているサンダーバードの正体は一体何なのだろうか。
大半の目撃証言は現在、北米大陸に生息しているカリフォルニアコンドルやオオワシなどを誤認した可能性が高いとみられている。
また、かつて地球上に生息していた翌朝8メートルにも及ぶ巨大コンドル、アルゲンタビスの生き残りではないかとする説もある。
しかし、現存種にせよ、絶滅種にせよ、コンドルは腐肉食であり、あまり生きた生物を襲うことはない。
また、鳥類が大型化すると自重を支えながら飛行する必要が生じるため、大きな子供をさらって飛ぶことは不可能だとされている。
ここに一枚の奇妙な写真がある。1890年に撮影、新聞に掲載されたサンダーバードの写真とされるものだ。このサンダーバードは後ろにいる討伐隊によって射殺された個体だというが、尖ったクチバシに羽毛のない体、どうみても中生代に生息していた翼竜にしか見えないものである。
もしかすると、サンダーバードの正体は古代の翼竜だったのだろうか?
もちろん、この写真は巨大な模型を使ったフェイクであるという説がある。しかし、現代社会の空高くを、絶滅したはずの巨大生物が悠然と飛行しているというのは、なかなかロマンのある光景ではないだろうか。












