衆院選(27日公示、2月8日投開票)で、東京15区から日本維新の会公認で出馬表明した江東区議の三次由梨香(みつぎ・ゆりか=40)氏が、維新の元政調会長で夫の音喜多駿元参院議員(42)とともにこのほど取材に応じた。今回、音喜多氏は出馬を断念し、三次氏のサポートに徹すると宣言。その決断の裏と妻に託した政策とは――。

 音喜多氏は2024年に衆院選立候補のため参議院を自動失職して出馬したものの落選。翌25年の参院選でも涙をのみ、浪人の身となっていた。その間に古巣の維新が自民党と電撃的に連立政権を樹立。自民党政治を変えたい思いで、政治活動をしていた音喜多氏は複雑な思いを抱いていた。

 永田町に解散風が吹き始めた時、国政への情熱は、維新への恩義と政治家としての矜持の間で揺らいだ。そんな時に三次氏から「あなたが出ないなら、私が挑戦したい」との申し出があった。悩む夫に三次氏は「挑戦するかは(音喜多氏)本人が決断すること。以前から次のステージに挑戦したいと伝えていました。パパが出ないんだったら、今回チャンスじゃないの?と言って打診しました」と振り返る。

 三次氏は江東区生まれ、江東区育ち。15年に江東区議選で初当選し、現在3期目。15年に音喜多氏と再婚し、3児の母でもある。シングルマザーの経験を生かし、子育て支援、少子化対策に力を入れる。

 選挙区の東京15区(江東区)は自民党による政治とカネをめぐる不祥事が続いており「連立与党を組んだので、自民党を正していけるのではないか。江東区生まれの責任として、しっかりと正していきたい」と江東区愛を訴える。

 三次氏が維新から出馬することに音喜多氏は「ここは夫婦間で誤差があると思います。僕は(維新が)連立与党に入った時に戸惑い、慎重な意見を持っていた。でも妻は最初から『いいじゃん。与党に入った方が政策実現ができるから、維新はこれから伸びるよ』って。夫婦といっても考えが全部一緒ではないですから。今の維新に対してポジティブなのは妻の方です」と明かした。

 すると、三次氏も「日本版DOGE、ガソリン税暫定税率廃止をスピード感を持ってできたことは国民として実感しています。与党として動かしていける」と意気込んだ。

 音喜多氏が三次氏に期待するのは自身の政策の継承。これまで〝社保下げニキ〟として社会保険料を下げるために社会保障制度改革を掲げてきたからだ。「自分がやるならもう1度、その旗を掲げたいと思っていました。国政でしかできないことなので、妻に託したいと思います」と〝社保下げネキ〟に期待を寄せる。三次氏も「社保下げはやりましょう!」と快諾した。

 今回の衆院選で音喜多氏は黒子に徹する。

「運転手、チラシ配りですね。あんまり僕がマイクを持っていると『お前の選挙じゃないか』と言われるので、できる限り裏方に回りたいと思います」

 はたして結果はどうなるのか。