パドレスのダルビッシュ有投手(39)が昨年11月に受けた右ヒジの手術の影響で、2026年シーズンを全休する。戦力ダウンを強いられるチームは痛手だが、別の役割での活躍が期待されている。

 昨季は15試合の登板にとどまり、5勝5敗、防御率5・38。満足できる成績にはならなかった中、ヒジの不安を取り除き、今季は27年からの復活を見据えてリハビリに専念することになった。その間、ダルビッシュは〝兼任コーチ〟としての動きを加速させることになりそうだ。

 今季から初めて指揮を執るクレイグ・スタメン監督(41)は監督としては未知数。米メディア「AlBat」は「監督経験がなく、パドレスを率いる難題に挑んでいる。しかし、ダルビッシュのような選手たちの才能と経験をどう生かすかについては明確なビジョンを持っている」といい、新指揮官はダルビッシュに「昨年のジョー(・マスグローブ)のような役割をこなし、できるだけチームに寄り添うことになる」との期待を寄せているという。

 実際にマウンドに立つことはできなくても、仲間をサポートすることはできる。「暴れん坊」としても知られる同僚のマチャドですら、以前には「彼は選手たちのアプローチを細かく分析し、どう打っているか、どう打っていないかを何時間もかけて研究している」と敬意を表していたほど。打者に攻略法を助言することまであったことを明かすなど、今年8月で40歳を迎える日米通算208勝右腕は、メジャーリーガーたちからも絶大な信頼を寄せられている。

 同メディアは「ダルビッシュは(昨季の)マウンド復帰後もバスケスといった若い投手の指導にも力を入れ、関係構築とモチベーション向上に努めた。こうしたリーダーシップはサンディエゴのクラブハウスに無形の価値をもたらし、スタメン監督も高く評価している」「彼はマウンドでの才能だけでなく、フィールド外でもリーダーシップと献身的な姿勢で野球界の尊敬を集めている」と伝えた。

 登板日に向けた調整がなくなる分、チームメートたちに与える好影響は大きくなりそうだ。