パドレスのダルビッシュ有投手(39)は15日(日本時間16日)にカリフォルニア州サンディエゴ市内のロナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズが開催したホリデーワークショップに参加した。10月29日に右ヒジ内側側副靱帯の修復手術を受け、来季の全休が決まっている。
重病や重傷を負った子どもを持つ家族がホリデーギフトを自由に選べる催しで、会場には企業や地域社会から寄せられた玩具が並び、買い物に行く余裕のない家族が治療に専念できる環境が整えられていた。
ダルビッシュは入院中の子どもたちと玩具で遊び、家族とも終始笑顔で交流した。「すごくエネルギーをもらえるし、自分の人生にとっても大きな経験」と語り、病院でのチャリティーイベント参加は初めてだったという。「子どもたちが喜んでいる顔を見ると、本当に力をもらえる」と、父親としての一面ものぞかせた。
2度目となった右ヒジ手術については、「靱帯は思ったより大丈夫だった。フレクサー(前腕屈筋群)の修復がメインで、インターナルブレースを入れた」と説明した。手術に踏み切った経緯については、「3月の時点で手術を勧められていた。2019年から骨棘があり、取れば靱帯に負担がかかるため、痛みを我慢しながら投げてきた」と明かした。
今季は「プレーオフで投げてほしい」というチームの期待もあり7月7日の復帰以降、先発ローテーションを守って15試合に先発したが「最後の数週間で、来年1年を考えるとこれは無理だと感じた」と判断し、オフに入ってからの手術を決断したという。
現在は右ヒジに可動域を制限する装具などは装着しておらず、自ら車を運転するなど日常生活に大きな支障はない様子で、「最初は不自由だったが、ペトコ・パークでリハビリを行うなど、普通のオフを過ごしている」と現状を語った。
一方、来季は登板できない中でもチームへの貢献を中長期的に模索しており、「AJ(プレラー編成本部長)や球団と、何がベストかを話している」と説明。現役続行の是非や、将来的なコーチング、スカウティング、選手育成部門での役割も含まれるのかと問われるとこう明かした。
「簡単な話ではなく、ビッグ・ピクチャーというか本当に複雑な話。そうしたことも含めて球団と話している。ただ、引退はない。引退は考えていない。いつかまた帰ってくるときにどうなるのか、そういうことも含めて話しているところ」
リハビリ完了後の姿は敢えて思い描かず、「今は投げることは考えていない」と語る一方で、「また投げたいと思える状態になれば、戻って来られる」と含みを持たせた。来年40歳を迎えるベテラン右腕は急ぐことなく、静かにリハビリと向き合っている。













