フランス1部モナコの日本代表MF南野拓実(30)は、昨年12月に負った左膝前十字靱帯断裂の大ケガで6月に開幕する北中米W杯メンバー入りが絶望視されている。森保ジャパンにとって大舞台で主力を欠くことになれば、痛手となるのは間違いない。では、南野不在となればチームへの影響はどれほどのものなのか。元日本代表MF前園真聖氏(52=本紙評論家)が、冷静な視点からジャッジした。
南野は先月21日に行われたフランス・カップのオセール戦で、左ヒザを負傷。翌日にモナコは左膝前十字靱帯断裂と診断されたことを発表した。クラブ側からは全治の情報は発信されていないが、一般的に8~10か月とされており、6月に開幕するW杯への出場は厳しい見通しとなっている。
南野は大舞台へとつながる今季、クラブで昨年11月の月間最優秀選手に選ばれるなど存在感を発揮。日本代表でも、同10月の国際親善試合ブラジル戦で0―2から反撃ののろしを上げるゴールを奪い、逆転勝利に大きく貢献した。大黒柱の一人だけに、森保ジャパンのV計画に大きな狂いが生じかねない。
前園氏は、南野抜きとなる可能性が高いことに「間に合って良いコンディションで戻ってくることを望みます」と前置きした上で、仮に不在でも大きなマイナスにはならないとの考えだ。「今の日本代表は(特定の)この選手を中心にしているというのはありません。中心となる選手が何人もいるからこそ、どの選手が抜けたとしても、別の選手でカバーできます。(他の)この選手が入ると違う良さが出るというのが、今の代表チームの強みです。悲観的に考える必要はありません」
南野が日本代表で主に担う左シャドーは、選手層が特に厚いポジションの一つ。前園氏は「シャドーでしたら、他にもたくさん選手がいます。それだけ選手層が厚くなっています。本来なら南野選手がいなくなるということは、まずいよねということになりますけど、ほかの選手でカバーできます」と強調した。
左シャドーならMF三笘薫(ブライトン)やMF中村敬斗(スタッド・ランス)といったエース格がおり、南野が得意とするトップ下でもMF久保建英(レアル・ソシエダード)やMF鎌田大地(クリスタルパレス)が強みを発揮できる。
森保一監督が2期にわたってつくり上げてきたチームは、一人の主力が欠けても簡単に揺らぐことはないというわけだ。今後もケガ人など不測の事態が起きることもあるだろうが、森保ジャパンは一定の戦力を維持して目標へ突き進んでくれそうだ。












