争奪戦は、いよいよふるいにかけられた。米メディア「ヤードバーカー」が報じたところによれば、今オフの目玉FAとなっているカイル・タッカー外野手(28=カブスFA)の行き先候補は、メッツ、ドジャース、ブルージェイズの3球団が軸になりつつあるという。
決め手は資金力だけではない。「最高レベルで戦える舞台」――つまり、勝てる場所だ。米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はメッツも有力候補の一角としつつ、ニューヨークの放送局「SNY」のジム・デュケット氏の見立てとして「残る2球団(ドジャースとブルージェイズ)が、ワールドシリーズ級の〝魅力的な相手〟である点が事態を難しくする」と指摘した。
裏を返せば、昨季の覇権を争った2強が〝札束+勝利〟の二枚看板で圧をかけている構図でもある。
タッカーは故障の影響で本調子とはいえないシーズンだったとされるが、それでも打率2割6分6厘、22本塁打、25盗塁。実績と総合力は折り紙付きで、どこが獲っても高額勝負は避けられない。
一方のメッツは、ピート・アロンソ内野手(31=オリオールズ)やエドウィン・ディアス投手(31=ドジャース)の放出余波もあり、短期高年俸の提示が取り沙汰される。だが〝勝てる青写真〟の説得力で、ワールドシリーズ勢に対抗できるのか。結局のところメッツを候補の1つとして残しつつもタッカーの天びんは実質上、ドジャースとブルージェイズの一騎打ちへ――。市場の最終盤で、もう一段ギアが上がりそうだ。












