女子ゴルフの渋野日向子(27=サントリー)の2025年に照準を合わせた5回連載は今回が最終回。ゴルフ界の人気者は、25年をどう締めくくったのか。

【2025年の渋野日向子(5)】主戦場とする米ツアーのアジアシリーズ出場がかなわず、国内ツアーへ参戦。まずは優勝した2021年大会以来となる「スタンレーレディスホンダ」(10月10~12日)。心機一転、3月以来となる母国でのプレーで復調のきっかけをつかみたいところだったが、予選突破はならなかった。これで日米両ツアー5戦連続で決勝ラウンド(R)に進めなかった。

 すると翌週の「富士通レディース」(10月17~19日)の第1Rでまさか(?)の首位発進。渋野は「パターが入ってくれたので、このスコアが出たと思う。ここ最近ではまれなパットの安定感だった」と振り返ったが、大会開幕前の14日には福岡県内のゴルフスタジオでパッティングに関する数値を計測して課題を洗い出し、感性だけに頼らない打ち方を目指す中で、それが結果になって表れた。

 しかし、習得途上のパッティングスタイルは安定感に乏しく、ショットに不安を抱えていたとあって第2Rは76(パー72)を叩き21位へ急降下。2か月ぶりに最終Rをプレーした意味はあったが、終わってみれば40位と平凡な順位だった。

 続く「NOBUTAグループ・マスターズGCレディース」も4日間戦い抜いて47位。そして21年大会を制した「樋口久子・三菱電機レディス」へ出場した。第1Rで2オーバーの73位と出遅れるも、第2、最終Rでともに67をマークして最終的に13位で終え、米ツアーシード入りなどをかけて臨む「アニカ・ゲインブリッジ・ペリカン」(11月13~16日)を迎えることになった。

 国内で見せた兆しが「アニカ――」の結果につながるか注目されたが、あえなく第2Rで姿を消した。ポイントランキング104位で12月の最終戦会へ回ることが確定。その後、一時帰国して「大王製紙エリエールレディス」(11月20~23日)へ参戦したものの、第1R途中で棄権。スタート前に首付近を痛めた影響だった。

 自らの〝職場〟確保をかけて臨んだ最終予選会は、悪天候の中断などに翻ろうされながらも24位で、25位以内の出場権確保に成功。26年も米ツアーを主戦場とすることになった。

 厳しい表情が目立った25年とは異なり、笑顔多き米5年目のシーズンにすることができるのだろうか。