女子ゴルフの渋野日向子(27=サントリー)の2025年にスポットを当てる当連載。2回目は、シーズン最大の見せ場から欧州シリーズ前までをカバーする。

【2025年の渋野日向子(2)】もちろん、最大の見せ場とはメジャー第2戦「全米女子オープン」(5月29日~6月1日)だ。24年もそれまでの不調がウソのような好プレーで2位となっていた。25年も臨戦過程は決して望ましいものではなく、米ツアーでは上位フィニッシュが一度もない状況だったが、昨年が昨年だけに、ゴルフ関係者から「再び優勝争いに加わるのでは」といった期待の声も聞かれた。

 本人も目標について「勝つ」と気合十分。その言葉通り第1ラウンド(R)は70(パー72)で回り、首位と2打差の12位と好発進となった。すると第2ラウンド(R)は69と伸ばして首位・西郷真央(島津製作所)と3打差の2位に浮上する。メジャー2勝目も見える位置で決勝Rを迎え、第3Rは72と粘って3位にとどまるも、最終Rは74と落として7位。優勝には届かなかったが、弾みのつくシーズン初(国内ツアー除く)のトップ10入りとなった。

 大舞台の上位成績から調子を上げていく期待もあったが、好スコアのラウンドや大会の好結果から波に乗れないのが25年の渋野。「全米女子オープン」翌週の3日間大会「ショップライトLPGA」(6月6~8日)こそ予選を突破したものの、その後はメジャー第3戦「全米女子プロ選手権」(6月19~22日)を含む4試合連続予選落ちだった。

 その中で、シーズン唯一のチーム戦「ダウ選手権」では、24年に続いて同級生で仲良しの勝みなみ(明治安田)とコンビを組んだが、浮上のきっかけにはならなかった。

 ここから歴代優勝者に名を連ねる「AIG全英女子オープン」(7月31日~8月3日)など、欧州シリーズ3戦へと向かった。