ソフトバンクの牧原大成(33)が25日、福岡市内の球団事務所で契約更改に臨み、5000万アップの年俸1億5000万円プラス出来高払いでサインした。来季が年俸変動制の3年契約の最終年。牧原大は「来年頑張るだけ」と改めて気合を入れた。

 プロ15年目の今季は自己最多となる125試合に出場し、初の規定打席に到達。打率3割4厘、5本塁打、49打点の成績で育成出身として初の首位打者に輝くと、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞も獲得するなど飛躍のシーズンとなった。牧原大は「ケガなく一年間戦えたことが一番うれしかった」とシーズン完走への喜びを口にした。

 牧原大が交渉の場でまず伝えたのは若鷹への提言だった。「若い子の練習(量)が少ないので。いろんなデータであったりに偏りすぎて練習量が減ってきている。『もうちょっとやった方がいいのでは』と言わせてもらった」。自身も育成として入団し、苦汁を飲みながら這い上がってきた。それだけにファームでリハビリを積んだ一軍選手から聞こえた「これだけしか練習してないんだ」といったニュアンスの言葉には寂しさを覚えた。

 球団の方針や時代の流れもあるが、地道な練習を積み重ねプロの世界を生き抜いてきた経験がある。「『育成でも(プロに)入りたい』という人はいっぱいいる。せっかく入ったからにはやるだけやってほしいし、やらないともったいない」。永井編成育成本部長は「伝統的にホークスのレギュラー陣もたくさん練習して強いという部分もある。球団としては自主性をしっかり重んじてやっていけたら」と語った。育成出身としての道を切り開いた男の提言は若鷹にどう届くだろうか。

(金額は推定)