ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(37)が「大砲復活」を高らかに宣言した。23日は福岡市の児童施設「SOS子供の村」を訪問。2018年から年間本塁打数に応じた寄付活動(1本につき15万円)を行っており、今季はポストシーズンを含めて6本塁打を記録して90万円を贈った。

 2年続けての長期離脱で、今季も不完全燃焼に終わった37歳。子供たちと久々に触れ合い「足りないと思うんで、もっと打たないといけない」と、来季こそのアーチ量産をあらためて誓った。

 存在価値を示すため、すでに鼻息は荒い。来季は7年契約最終年。「走れないですし、守れないので、ホームランを打たないと試合に出られない。やっぱり、ホームランにこだわりたい」。そう危機感をにじませた上で「たくさん打席に立って20本、30本と打ちたい。打席を増やすことが一番大事。そこは体のコンディションと打撃の状態を上げないと近づけないので、両方いい状態にしたい」と前を向いた。自ら「無事これ名馬」と言い聞かせ、このオフも徹底したトレーニングで肉体を追い込んでいる。

キャンプで仲良さげに練習をこなすソフトバンク・柳田悠岐(左)と山川穂高
キャンプで仲良さげに練習をこなすソフトバンク・柳田悠岐(左)と山川穂高

 大砲・柳田の復権なくして、ホークス最強打線の青写真は描けない。今季は開幕早々に近藤、柳田が離脱。破壊力を失った打線は一時最下位に沈むなど低迷した。とりわけ4番・山川へのマークが集中。責任を背負い込んだ山川の不振脱出が遅れる悪循環を生んだ。

 長距離砲が並ぶ相乗効果は計り知れない。今冬も現場、フロントは助っ人砲の補強に一切興味を示さない。それは裏を返せば、自慢の和製大砲への信頼が揺るぎないものだからだ。今秋の「日本シリーズ」では阪神・石井を攻略する一発で実力を再証明。心技体で衰え知らずの柳田がドッシリと中軸を担えば、鷹打線は安泰だ。

 今オフ、山川は契約更改交渉の席上で近藤、柳田不在時に重圧をはね返せなかったことを猛省したという。誰よりも仲間思いの柳田。「抗う」と誓う新シーズンは、文字通り野球人生をかけた一年となる。