ストーブリーグにおける〝西の帝国〟の動きが、今後もますます加速化しそうな雲行きだ。メッツからFAとなっていたエドウィン・ディアス投手(31)の獲得は、単なる〝号砲〟にすぎなかったのかもしれない。
王者はこの一手を皮切りに、さらなる大型補強へとギアを上げつつある。水面下ではタイガースのサイ・ヤング賞左腕タリク・スクバル投手(29)のトレードを探る一方、カブスからFAとなった強打者カイル・タッカー外野手(28)との交渉も進んでいるとみられている。
左のパワーヒッターを欲するドジャースにとって、タッカーは理想的な存在だ。しかし一時は撤退モードまで伝えられるなど争奪戦は激しさを増しており、仮にタッカー獲得を逃した場合でも次の一手はすでに用意されている。
米メディア「ヘビー」によれば、球団フロント内部で急浮上しているのが、ヤンキースからFAとなったコディ・ベリンジャー外野手(30)の〝古巣復帰〟を模索する「プランB」だという。ベリンジャーは17年から22年までドジャースに在籍し、19年には47本塁打、115打点など好成績を残してMVPも獲得したかつての顔。復活を遂げた今なら、再合流の現実味は十分にある。
さらに一部では、タッカーとベリンジャーの〝ダブル獲り〟という仰天シナリオまでささやかれている。前出の「ヘビー」も「2人を獲得したとしても、ベリンジャーは外野の3ポジションを全て守れるだけでなく状況に応じて一塁に回すことが可能。近年のタッカーは右翼限定だが、過去をさかのぼれば中堅、左翼、一塁守備の経験もある」と指摘し、両選手の共存が非現実的ではないと唱えている。今季ヤンキースで29本塁打、98打点を挙げたベリンジャーの実績を考えれば、どの球団も簡単には引き下がらないだろうが、資金力と勝利への執念を兼ね備えたドジャースが黙って見ているとは確かに考えにくい。
ディアス獲得は序章にすぎない。連覇王者は今冬も、リーグを揺るがす一手を隠し持っている。ドジャースのストーブリーグは、まだ始まったばかりだ。













