メッツからFAとなり、オリオールズと5年総額1億5500万ドル(約242億円)の大型契約を結んだピート・アロンソ内野手(31)の〝心情〟が明らかにされた。アロンソの決断の裏側について、古巣OBが「代弁者」として踏み込んだ発言を口にし、ニューヨークで波紋が広がっている。
元メッツの三塁手トッド・フレイジャー氏(39)は、ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」でアロンソの胸中に言及。「彼は少し腹を立てていたようだ。それも当然だ。他の選手たちが次々と高額契約を結んでいるのを見ていればね」と語り、交渉過程での不満が決断に影響したと明かした。
フレイジャー氏は特に、アロンソの守備評価が過小に扱われていた点を問題視する。「みんな彼のディフェンスを軽く見ているが、実際は違う。ここ数年、一塁で土の中からボールを掘り出す能力はトップクラスだった。彼は一塁で本当に一生懸命やってきた」と指摘。攻撃力ばかりが強調される半面で守備面の貢献度について、メッツ側が提示していた契約額に反映されなかったという見方だ。
メッツではエドウィン・ディアス投手(31)、ブランドン・ニモ外野手(32)らとともにチームの中核を担ってきた。しかしながら今オフはFAとなったディアスがドジャース、ニモもレンジャーズへトレードで流出。主力が次々と去る中で、アロンソ自身も「ここに残る理由」を見いだせなくなったとみられる。
一方、オリオールズ側はアロンソの獲得を大歓迎。かつて同球団を率いた名将で、メッツの監督も歴任したバック・ショーウォルター氏(69)も「ピートにとって完璧な場所。もしクイーンズ以外で選ぶなら、ボルチモアは最上位だ」と太鼓判を押した。
守備も含めた総合力を正当に評価してくれる場所へ――。フレイジャー氏の証言から浮かび上がるのは、アロンソが金額以上に敬意を求めて下した決断だったのかもしれない。












