わずか24時間で最強守護神エドウィン・ディアス投手(31)をドジャースに奪われ、続けざまに看板打者ピート・アロンソ内野手(31)までオリオールズに流出──。メッツが自軍からFAとなっていた2大看板選手を引き留められず、ストーブリーグ史に残る恥辱の〝2大流出惨劇〟に見舞われた。ニューヨーク中に吹き荒れる怒りの矛先は、デビッド・スターンズ球団運営本部長(40)へと向けられつつある。

 米メディア「ヤードパーカー」は、スターンズ編成本部長がチームの中核を「意図的に崩した」可能性を指摘。ブランドン・ニモ外野手(32)をマーカス・セミエン内野手(35)とのトレードで放出した11月末を皮切りに、ディアス、アロンソと主力を次々と手放したのは「今の中核では勝てない」という同本部長の判断が明確に働いていたと報じた。

 しかし、NYファンの受け止め方は違う。アロンソには正式な残留オファーすら出していなかったことが判明し「放出ありきの茶番だった」と批判が噴出。クラブハウスの雰囲気が悪化していたとの問題を理由にアロンソを「実は切ろうとしていた」という過去の報道が再燃し、スターンズ編成本部長は一気に〝街の敵〟になってしまった。

 一方、大富豪スティーブ・コーエンオーナー(69)も一部メディアを通じて〝異例声明〟を出すなど火消しに必死だが、ファンは「金ならあるのになぜ引き止めない」「言い訳ばかり」と逆に炎上。巨額投資でフアン・ソト外野手(27)をFA獲得した実績があるだけに、なおさら今回の〝無抵抗流出〟は理解不能とされ、批判は収まらない。

 その中で浮上しているのが、コーエンオーナーがスターンズ編成本部長を〝スケープゴート〟にして責任転嫁を図る可能性だ。主力3人を失ったことで先発、救援、一塁、外野と穴だらけの陣容。スターンズ編成本部長は「来季もっと良いロースターを作り上げる」と必死に弁明しているものの、結果が伴わなければ「解任要求」は不可避とみられている。

 まだオフは序盤だが、NYでは早くも「スターンズ編成本部長の未来」が、にわかにホットトピックとなっている。