米メディア「クラッチポインツ」は4日(日本時間5日)にドジャースからFAになっているキケことエンリケ・ヘルナンデス内野手(34)との再契約を「春の雪解け前に優先的に獲得すべき、フランチャイズの主力選手が1人いる」と猛プッシュした。キケはワールドシリーズ(WS)終了後に左ヒジを手術し、プエルトリコ代表として出場予定だった来年3月のWBCを辞退。来年の開幕に間に合うか不透明だ。

「彼は球団の過去3回のWS優勝に貢献し、大谷翔平、フレディ・フリーマン、ムーキー・ベッツといったスター選手たちの影に隠れがちなドジャースの近年の成功の一端を担っている。ヘルナンデスをめぐる議論は、内野手のミゲル・ロハスと1年契約を結んだことで、より興味深いものとなった。いずれにせよ、ドジャースは3連覇を目指しており、ヘルナンデスはチームに残るはずだ」

 キケは今季、左ヒジを痛めた影響で7月に負傷者リスト(IL)入り。レギュラーシーズンは93試合の出場で、打率2割3厘、10本塁打、35打点、OPS6割2分1厘だったが、「再契約を巡る議論に成績はほどんと関係がない」と断言するとポストシーズンでのチームへの貢献度を強調した。

「外野をスムーズに守っただけでなく、PS17試合で打率2割5分、7打点を記録した。さらに重要なのは、彼が常に緊迫感を訴えるベテランリーダーの一人だったことだ」

 また、2017年と18年のWSで敗れた経験を持っていることがチームにとって重要だとし、今年のWS前にドジャース・ネーションのインタビュー内容を紹介した。

「今回で5回目のワールドシリーズ出場になりますが、2回負けている。だから2回負けた後は、『よし、やろうとしていることをやり遂げるまでは、まだ満足したり喜んだりする必要はない』と思うようになるんです」

 大谷、ベッツ、フリーマンはWSでの負けは知らない。キケのような苦渋をなめた経験が王朝には必要なのだ。

 ナショナル・リーグ優勝決定シリーズでドジャースがブルワーズに4連勝したころから米メディアなどで「悪の帝国」という表現が増加した。

「チームメートは結構謙虚だったけど、そろそろ本気で話すべき時だと思う」。優勝報告会でキケは胸を張った。「みんな王朝について聞いてくる。6年で3回優勝とか?2年連続優勝とか?そう、俺たちはまさに王朝の申し子だ」

 ムードメーカーでPS男のキケ。ドジャースナインもファンも再契約の朗報を待っている。