F1レッドブルで降格が決まった角田裕毅(25)は、復活へ〝二刀流〟はあるのか――。レッドブルは来季のドライバー編成を発表し、角田は今季限りでF1ドライバーとして契約解除となり、来季はテスト兼リザーブドライバーに降格することが決まった。今後は2027年のF1復帰を目指すことになるが、レッドブルのリザーブとして活動しつつ、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)への電撃参戦に対する期待も高まっている。
角田は今季、姉妹チーム・レーシングブルズで開幕を迎えたが、4月の日本グランプリ(GP)前に不振のリアム・ローソンと交代でレッドブルに緊急昇格した。だが結果を出せず、ルーキーイヤーながらいきなり表彰台に上るなど大活躍した元同僚のアイザック・ハジャールにその座を奪われた。
さらにレーシングブルズへの復帰もかなわず、リアム・ローソンが残留し、F2の有望株アービッド・リンドブラッドの昇格が決定。2021年の参戦から5年間守ったF1シートを喪失した。レッドブルは公式サイトで「角田裕毅に別れを告げる時が来た」、ローラン・メキース代表も「レッドブルの全員を代表して、これまでの彼の貢献に感謝申し上げます」とF1の舞台から姿を消す角田を〝惜別〟した。
F1ドライバーではなくなった角田が選んだのは、リザーブとしてレッドブルに残留する道だった。乗りこなすのが難しいレッドブルのマシンでハジャールが苦戦する可能性があり、またレーシングブルズに加入するリンドブラッドもF2で特筆すべき実績ではないことから、レッドブルグループ内でリザーブからの緊急登板も視野に入れての判断とみられる。
新たなシーズンではそうしたチャンスをうかがいながら、27年のF1復帰へ向けて他チームへの移籍も水面下で模索することになる。ただ、リザーブとして1年を過ごすだけでは、まだ若手の部類に入る角田にとって実戦不足から、成長曲線が止まってしまう懸念もある。そこで期待されるのが〝日本凱旋〟だ。
「もし角田選手が日本で走るとなれば、モータースポーツ界にとっては野球で例えると大谷翔平選手(ドジャース)がNPBでプレーするようなインパクトがある。レースのメディア露出は増え、スポンサーも増えることは間違いない」と、大手広告代理店関係者は指摘する。
F1のチームは実戦機会が得られることもあって、リザーブドライバーが他カテゴリーのレースに参戦することを認めている。今季レッドブルグループのリザーブを務めた岩佐歩夢は日本が舞台のSFにチーム無限から参戦し、年間王者に輝いた。また、平川亮はトヨタのドライバーとして世界耐久選手権(WEC)に参戦しながら、今季はハースのリザーブドライバーを務めている。
SFはF1に次ぐハイレベルな舞台として知られており、角田にとって実戦で成長できるメリットがある。また実現すればフィーバー必至で、日本モータースポーツ界の救世主としても待望される。
レッドブルリザーブ&SFの〝二刀流〟が、F1復帰への近道となるのか今後の動向に注目だ。













