阪神・中野拓夢内野手(29)が3日に兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸1億4500万円から倍増以上となる3億円でサインした。
「『今年ダメだったら本当にもう終わるな』と思いながらこのシーズンに取り組んできた。しっかり復調できたことは自分の野球人生にとっても大きかった」
ルーキーイヤーから内野のレギュラーに定着し、順調なキャリアを積み重ねてきた中野だが、昨季は長打力アップを期した打撃改造が裏目に出て、自己ワーストの打率2割3分2厘。「もともと遠くに飛ばすタイプではないんですが、去年はそこを勘違いしてしまった。それを踏まえてコンタクト率を意識してコンパクトに振れるようになった」。自身の打撃をもう一度見つめ直した結果、今季の打率はセ・5位の2割8分2厘まで再上昇した。
選手会長としてチームを2年ぶりとなるリーグ制覇に導き、今オフにはベストナイン、ゴールデングラブ賞などのタイトルも獲得。自身のキャリアを〝上昇曲線〟に乗せ直し、大幅増俸を勝ち取った中野は「いい評価をして頂いた」と会見の場で充実感を漂わせた。
チーム不動の2番打者としてマークした犠打数はセ・トップの44。進塁打のサインなどで時に自身の数字を犠牲にしながらも、藤川虎のオフェンス戦術のキーマンとして機能した中野は、来季から背番号を51から7へ変更する。2020年のドラフト会議で6位指名された男は、一流選手と呼ばれるに値するだけのキャリアとサラリーを手にしている。












