元新日本プロレスで「ロス・トランキーロス・デ・ハポン(LTJ)」の内藤哲也(43)が11月30日、同ユニットに加入した新弟子の正体を明かした。今年9月から練習生として活動していた安田龍星(26)改め「RYUSEI」が、28日のシンガポール遠征でついにプレデビュー。内藤に憧れレスラーになりたいと志願してきた男は、何と新日本の安田優虎(26)の双子の兄だった――。

 内藤は28日にシンガポールの団体SPWに参戦。帰国後に記者をファミレスに緊急招集すると「直前にいろいろなゴタゴタがありましたが、無事にすべてのスケジュールを終え、試合でも勝利できて大変満足してますよ」と安堵の表情を浮かべた。

 同大会では3WAY戦を制して、SPW東南アジア王者にも輝いた。「そもそもそんなタイトルがあることも知らなかったわけで、まさにベルトの方から俺に近づいてきたってことでしょう。久々にベルトを手にして、ワクワクする自分がいたのも事実ですけどね。今は知らない方がほとんどだと思いますが、多くの人がこのベルトの名前を聞くことになると思いますよ。俺が奪取したからにはね」とニヤリ。12月は試合の予定はなく、来年1月に欧州で数試合が組まれているという。

 さらに今回の遠征では、もう一つのトピックスがあった。9月からLTJの練習生となっていたRYUSEIが、内藤の提案によって大会当日に急きょプレデビュー戦を行ったのだ。来年1月には正式デビューが予定されており、晴れてレスラーとしての一歩を踏み出したRYUSEIもこの日の取材に同席した。

 それにしてもRYUSEIの顔はかなり見覚えがあるような…。実は新日本のヤングライオン・安田と一卵性双生児の兄だといい、見た目がソックリなのも納得だ。

RYUSEIの弟・新日本プロレスの安田優虎
RYUSEIの弟・新日本プロレスの安田優虎

 実はRYUSEIは2022年4月に、弟がいる新日本に入門。しかし度重なるケガもあってデビューはかなわず、内藤と同じ今年5月に退団していたのだ。「新日本をクビになってもレスラーになることを諦められなかったのと、そもそも自分は内藤さんに憧れて入門していたので。5月に退団した内藤さんに、弟を通してアプローチしたんです」と経緯を明かす。

 退団後は北海道に帰っていたRYUSEIだったが、7月に連絡を取ると内藤が直接会いに来て意思の最終確認を受けた。「北海道まで来ていただいたことで、改めて内藤さんについていきたいと思いました。今までは内藤さんとは同じステージに立てない、違う角度から勝ちたいと思っていたんですけど、真正面から背中を追って超えたいと思う存在になりました」。

 弟・優虎とは頻繁に連絡を取り合っているといい、将来的には兄弟対決を実現させる夢もあるという。「それはやりたいです。自分のこだわりはあくまで内藤さんで、新日本に未練はないんですけど、唯一やり残したことは弟と試合をすることなので」と目を輝かせた。

 愛弟子の熱い思いを横で聞きながら、和風ハンバーグを平らげた内藤は「シンガポールでは俺が貸した短パンとスニーカーで試合してたRYUSEIに、今日はプレゼントがあるんだ。発注していたリングシューズがついに届いて車に積んであるから、ちょっと待ってて」と言い残し、駐車場方面へ。しかし、待てど暮らせど帰ってくる気配はなく、テーブルには伝票が残され、顔面蒼白のRYUSEIがそれを見つめるばかりだった…。