来年3月に開催される第6回WBCを巡り、韓国側は最大のライバル国である日本のチーム編成が当然ながら気がかりなようだ。韓国メディア「OSEN」は29日、日本と韓国が同じプールCに組み込まれたことを踏まえ「ドジャースが大谷・佐々木・山本の大リーグ選抜チーム参加が韓国戦準備に影響する可能性を懸念」と題した記事を掲載した。

 ドジャースの大谷翔平投手(31)はWBC参加こそ表明したものの投打二刀流での参加は微妙とされており、さらに山本由伸投手(27)と佐々木朗希投手(24)の大会出場が不透明であることも韓国にとって〝有利な材料〟になると暗にとらえ、クローズアップした。

 同記事によれば、ドジャースはワールドシリーズ連覇で主力が酷使されており、来季は世界一3連覇という前代未聞のミッションに挑む。そのためドジャース側は、選手のオフ期間を削るWBCが「最大の不確定要素になる」と警戒。すでに大谷は侍ジャパン入りを正式表明しているが、山本、佐々木に関しては球団が慎重な姿勢を崩していないという――。

 このように米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド(SI)」の電子版が報じた内容を引用しつつ、前出の「OSEN」はとくに佐々木のWBC参加がドジャース内部でやり玉に挙げられる可能性を指摘。「昨年60日間のIL(故障者リスト)入りがあり、球団が参加にストップをかける根拠は十分」と伝えた。さらに「山本は今ポストシーズン最多投球イニングを投げた右腕。ドジャースが投球制限を求める可能性は高い」と指摘。大谷についても「打者としては確実だが、投手での出場は未定」とした。

 日本と1次ラウンド突破を争わなければならない韓国側が最も〝期待〟しているのは、侍ジャパンの豪華ローテがそろわないケースだろう。日本の「3枚看板」が完全体でないとなれば言うまでもなく、韓国にとって悪い話ではない。大谷のWBC参加決定のニュースが伝わると多くの韓国メディアは一斉に危機感を募らせ、韓国のファンの間にも一時落胆した空気が漂っていたが、ここにきてやや風向きが変わりそうな気配が漂いつつある。

 もちろん、侍ジャパンの最終メンバーはこれから。山本も佐々木も本人たちはWBCへ強い参加意欲を持つとされ、ドジャースとの協議次第で参加の可能性は十分残る。ただ、世界を相手に戦うWBCの裏側では、MLB球団と各国代表との綱引きが例年以上に激しくなりそうだ。日本の完全体ローテーションがそろうかどうかは、WBCプールCの勢力図を左右する大テーマとなる。