ドジャースの大谷翔平投手(31)の“サイン問題”にMLB関係者が困惑している。メジャーリーガーといえども元は野球少年で、サイングッズをコレクションしている選手は少なくない。スーパースターのサインは垂ぜんの的だ。レギュラーシーズン中は自軍のスタッフを通じてお願いし、頼まれた選手はサインを入れて返すのが通例。ところが、某球団スタッフは今季、大谷にサインを断られて驚いたという。一体何があったのか――。
レギュラーシーズン中のことだった。ア・リーグ某球団のクラブハウス・スタッフがこう明かす。
「オオタニは2年前(2023年)から一切サインを断るようになった。それまでは気楽に応じていたんだけどね」
ドジャースのスタッフを通じて2年ぶりにサインをお願いしたところ、大谷側に丁重に断られたという。30年以上のキャリアを持つ前出のスタッフは「これまで選手からのサインを断った選手は記憶にないし、理由は分からない」と困惑しきりだ。
しかし、大谷が全くサインをしないわけではない。オールスター戦前日恒例のホームランダービー中に、選手の子供たちの求めに応じてボール、野球カード、ユニホームなどにサインしている。
レギュラーシーズン中も余裕があれば子供にサインしている。
ブルワーズのメギルは今年のオールスター戦のクラブハウスで野球カードにサインをおねだりし、ゲットしている。
「彼は基本的にサインはしないんだ。おそらくTopps(カード会社)と契約か何かがあってできないんだと思う」。サインをもらえた理由を「あれは特別だった。オールスターだからね」と説明した。
大谷のサイングッズは各オークションサイトで大人気。その中でも野球カードは高値の落札が相次いでいる。最高額は106万7500ドル(約1億6000万円=当時)。史上初の「50―50」達成を記念したTopps社の「2024 Topps50/50 Shohei Ohtani(Dynasty Black―Autographed Relic Card)」で、世界で1枚。大谷の直筆サイン入りだ。今月2日には「2018 Bowman Chrome Gold Refractor Rookie Card」が6万ドル(約935万円)で落札されたが、7月31日の3万2000ドル(約499万円)から3か月ほどで2万8000ドル(約436万円)も上昇した。メジャーリーガーもサインは欲しいだろう。しかし、オークションで高値が付くことが断る理由にはならない。
契約の縛りがあったのか、量が膨大だったのか、単純に時間がなかったのか…。当時の状況を知る関係者の話を総合すると「契約というより、おそらく忙しかったんだと思う」ということだ。某球団のクラブスタッフが大谷にサインを頼んだのは投手復帰後。投打の調整、リカバリーなどでそれこそ分単位で動いていた時期だという。
野球カード、もしくはボール、ユニホームなどにサインをもらってコレクションしているメジャーリーガーは少なくない。家族や親戚に頼まれることもある。メジャーで唯一無二の存在になった大谷。投打二刀流を続ける以上、本拠地、敵地にかかわらず球場で時間的な余裕はほぼないと思われる。メギルのようにオールスター戦など特別な場で直接、お願いするしかないだろう。今後はファンだけではなく、選手にとってもサインは超貴重になりそうだ。













