ストーブリーグの目玉となっているコディ・ベリンジャー外野手(30=ヤンキースFA)を巡り、米全国紙「USA TODAY」が〝最有力候補〟としてドジャースを名指しし、大きな反響を呼んでいる。ヤンキースが引き留めに全力、大補強モードのメッツも水面下で名乗りを上げ、さらにはマリナーズやパイレーツまで名前が挙がる激しい争奪戦の中で、同紙は「ベリンジャーが最もフィットするのはロサンゼルス」と断言した。
その理由の中心にあるのは、現在のドジャース打線に残された唯一の「明白な穴」が左翼である点だ。今季から1700万ドルで加入したマイケル・コンフォート外野手(32)は打率1割9分9厘と低迷し、ポストシーズンのロースターから外れた。守備と打撃の両面で計算できる外野手が必要な状況だ。
そんな中で、ベリンジャーは理想的な存在として浮上する。今季はヤンキースで152試合に出場し、WAR5.1、29本塁打と完全復活。かつてドジャース在籍時代、ナ・リーグMVPに輝いた2019年当時に近いパフォーマンスを見せた。しかも左翼、中堅、右翼、一塁まで守れる万能型。同紙はベリンジャーの獲得を「ドジャースの外野再編に最も柔軟性を与える補強」と評価している。
さらにテオスカー・エルナンデス外野手(33)やフレディ・フリーマン内野手(37)が2027年以降FAとなり、ムーキー・ベッツ内野手(33)や大谷翔平投手(31)も30代のベテランに差しかかる未来を見据えた際、比較的若いベリンジャーは理想的。「長期的な橋渡し役として完璧」と同紙は指摘する。
守備面でもプラス要素が大きい。ベリンジャーは2025年の指標で「平均以上のアウト7個」を記録し、数値としても〝エリート守備層〟にランクインしているハリソン・ベイダー内野手(31=フィリーズ)やフェルナンド・タティス内野手(26=パドレス)に匹敵。前出の「USA TODAY」も「アンディ・パヘスらドジャース若手外野陣の不安定さを補い、鉄壁の外野網を作り上げる」と絶賛している。
ヤンキースでの再契約案は同球団内で引き続き猛プッシュされている模様とはいえ、長期および高額のサラリーが求められそうなカイル・タッカー外野手(28=カブスFA)の獲得も視野に入るブロンクスとって優先順位は複雑だ。
ブランドン・ニモ外野手(32)をレンジャーズへトレード放出したメッツも補強候補として名前が挙がるが、財務状況とチーム構造上「理想形」とは言い難い。こうした状況を踏まえ、同紙は「ベリンジャーとドジャースの再会は、双方にとって最適解。完璧にフィットする」と結論付けた。
〝西の帝国〟が静かに牙を研ぎ始めているのは明白だ。MVP復活男が古巣でドジャーブルーのユニホームに袖を通す日は、もしかすると近いのかもしれない。











