満足するな――。ソフトバンクは24日に福岡市内で優勝祝賀パレードを行った。昨年を上回る29万人(球団発表)が沿道に駆けつけ、リーグ優勝と日本一の完全制覇を祝った。
肌寒さを感じる秋晴れの中、熱い声援を受けて〝常勝の血〟が騒いだ。先頭車両に孫正義オーナー(68)と隣り合わせで乗り込んだ小久保裕紀監督(54)は「昨年はあと一歩届かなくて『来年こそは日本一』という声をいただいたが、今年はすべて『おめでとう』『ありがとう』という声をいただいた。これだけのファンの方が集まっていただいて、あれだけの笑顔を見て、本当に(完全制覇を)達成できてよかったなと改めて実感が湧いた」と充実の表情で振り返った。
日本ハムとの激しいペナント争いを制してリーグ連覇を達成し、史上最速でセ・リーグの覇権を奪った阪神を日本シリーズで圧倒。最高の形で2025年を締めくくったが、優勝祝賀パレードは鷹にとって連覇継続を固く誓う〝新たな節目〟でもある。
大号令を発したのは、やはり王貞治球団会長(85)だった。「ファンの人たちは、もう来年っていう気持ちになっている。日本シリーズは(過去に)4連覇したけど、リーグの連覇となるとね…。ジャイアンツがあれだけ(9連覇)続いたけど、クライマックスシリーズ(CS)が始まってからはリーグ4連覇、5連覇するっていうのはない。だから、我々はまた来年に向けて頑張っていかなければならない」。勝利こそが最大のファンサービス。リーグ連覇からの日本一という〝最高の成績〟に満足することなく、V5を現実的な目標として捉えた。
この日はパレード終了後にファン感謝イベントも開催されたが、小久保監督はその合間にコーチミーティングや選手との個別面談を実施。「(来春キャンプで)新しくS班に入る人とは話をした」と藤井、牧原大、嶺井のS班入りを明言し、着々と来季に向けて準備を進めている。ホークス福岡移転後のリーグ3連覇は一度もない。王会長の猛ハッパは歴史的一歩を強烈に意識したものだった。












