DDTの「アイアンマンヘビーメタル級王座」が一時、日本プロ麻雀連盟に流出した。

 東京女子プロレス所属の同王者で、麻雀が趣味の桐生真弥による発案でスタートした対局でのタイトル防衛戦。17日には麻雀ベルバード新橋店を舞台に大家健、男色ディーノ、タノムサク鳥羽を相手に防衛戦を行うことになっていた。

 だが、直前になって鳥羽が「夜中の3時に起きて動画編集の仕事をしてたら忘れて、お昼を買いに行ってた」とよくわからない理由を言い出して欠場。「大物、強豪レスラーまたはプロ雀士」を急きょ探す一同の前に、前回の対局で2位に敗れてリベンジに燃える日本プロ麻雀連盟所属の鳥越真仁プロが現れて挑戦表明し、タイトルマッチが行われることになった。

 対局は桐生が王者の貫禄を見せ幸先よくリーチで先制を狙うも、プロレス界最強雀士と名高い大家がサクッと親のタンヤオ・ドラ1を上がり出ばなをくじく。さらに登場時「ファイト一発、リーチ一発、男色ディーノ」と紹介されたディーノがその名の通りリーチ一発ツモ・ピンフ・ドラ1で満貫を仕留め、トップに立つ。

 一方で、桐生は配牌に恵まれず、なんとか持ち前の粘り強さで打ち回しリーチまで持ち込むと放銃するという苦しい展開。満貫や跳満を何度かテンパイするも気付けば一度も上がれず、マイナス域に。王者苦戦の中じわじわと得点を伸ばしトップに立ったのが鳥越プロだ。

 一度はディーノ、桐生と三者リーチの真っ向勝負をリーチ・ツモ・タンヤオ・イーペーコー・ドラドラの跳満で制した大家に詰め寄られるも終始トップを守り独走状態に入る。

 王者の意地で逆転を狙いリーチ・ツモ・ピンフ・ドラ3で親の跳満を上がった桐生を突き放した鳥越プロが4万8300点で勝利し、日本プロ麻雀連盟に初のプロレスタイトルをもたらした。最後まで粘った大家も白(ハク)単騎待ちを鳥越プロに放銃したのが決定打となり涙を飲んだ。

 この対局を見守った木曽大介レフェリーから「あの白(ハク)単騎直撃が大きかったですね!」と振られた鳥越プロは「大家さんのタンクトップが白色なので狙ってたんですよ」と勝因を分析していると、ここで大家が乱入し、着ていたタンクトップで鳥越プロを絞め落とすと怒りに震えながら店を出てしまった。

 気絶する鳥越プロの上にタンクトップが乗っていることを確認した木曽レフェリーが3カウントを入れて、タイトルはあっさり大家のタンクトップに移動。それに気づいた桐生がタンクトップをボディースラムで叩きつけダメージを与えて押さえ込むや3カウントが数えられて、アイアンマン奪還に成功した。

 ベルトを無事に奪還した桐生は「なんだかんだでここに戻りました。麻雀で防衛戦は楽しいのでまたやりたい。大家健はやっぱ強かった…」とリベンジを誓っていた。