女子プロレス「センダイガールズ(仙女)」のワールド王者・橋本千紘(33)が、自身のデビュー10周年記念大会(16日、東京・後楽園ホール)で宿敵・Sareee(29)を破り、3度目の防衛に成功した。

 2015年10月にデビューし10周年を迎えた橋本は、デビュー当時からのライバルであるSareeeを対戦相手に指名した。当初はノンタイトルのシングルマッチが行われる予定だったが、10日のSareee自主興行でのタッグマッチで対戦した後、橋本がタイトルマッチに変更することを提案。Sareeeも快諾し、この日の大会開始前に王座戦として一騎打ちの開催が発表された。

 立ち見席まで完売で超満員札止めとなった会場に2人が入場し、場内に緊張感が走る。ゴングが鳴ると、グラウンド戦で一進一退の攻防を展開した。

 その後も火花を散らした2人は、試合時間が15分を過ぎても壮絶な攻防は止まらず。強烈なエルボー合戦を打ち合い、橋本がラリアート2連発を発射。さらにパワーボム2連発からのオブライト(ジャーマンスープレックス)で仕留めにかかった。

 だが、ここから復活したSareeeに裏投げ4連発をくらった上、リストクラッチ式裏投げを決められた王者は大ピンチに。それでもなんとかカウント2で返すと、無理やりSareeeを抱え上げ、オブライトが炸裂。完璧な3カウントを奪った。

Sareee(上)を沈めた橋本千紘の「必殺」オブライト
Sareee(上)を沈めた橋本千紘の「必殺」オブライト

 特大の〝橋本コール〟を浴びた橋本は「お前から勝って、今日はお前以上に上から目線で行ってやろうと思ったけど、私にはまだまだ言えない。だってお前強いもん。10周年をやるなら対戦相手はSareeeしかいないと思ってた。この先ももっと強さを高め合って女子プロレス、スターダムに負けないくらい私が熱くさせます。ずっとライバルだと思っているので、またお願いします」と呼びかけた。

 Sareeeからも「橋本千紘…私はな、どんな時もお前に負けないように、日々頑張ってるんだよ。お前と最後のシングルをやってから、いろんなこと乗り越えてきた。だから今日という一戦は大きかった。でも、こうやって負けて本当に悔しいよ。でもな…10周年おめでとう。戦ってくれてありがとうございました」と感謝を述べられ、お互いに座礼とハグで健闘を称え合った。

 10周年を祝う歓声に涙を浮かべる場面もあった〝怪物〟は、最後に所属選手をリング上に呼び込み「これからも仙女は地道にコツコツ頑張ります。そして3年以内に日本武道館目指します!」と宣言。全員で「3.2.1ギュン! 仙女行くぞーオー!」と円陣を組んでの絶叫で大会を締めた。